とおく とおく 南の 黄色いカニの はいたアワが 消える前に 考えおわっていた さっきまでのこと 背中をみていた いすから立ちあがるまえに 夢を思いださなかった ゆれはじめるまえに とおく とおく 砂が紋様をえがき 指がある決意をもち 二つのゴミ箱が向かいあい 低気圧が高気圧の下にすべりこみ 封筒がていねいにとじられ こうのとりのくちばしが 色を変えていくまえに 考えおわっていた さっきまでのこと