(セリフ)それは去年の秋でした
一人の少年が町で会った女の子に恋をしました
少年は胸をときめかせながら・・・・
そしてついにいったのです。「好きです」
きのうケメ子に会いました
星のきれいな夜でした
ケメ子と別れたそのあとで
小さい声でいいました
好き好き
僕はケメ子が好きなんだ
僕はケメ子が好きなのに
ケメ子はなんにもわからない
僕の気持をお星さま
ケメ子に伝えて下さいな
好き好き
僕はケメ子が好きなんだ
僕はケメ子の夢を見た
お手々つないでハイキング
大きなおむすび十個持ち
ケメ子が八つに僕二つ
好き好き
だけどケメ子が好きなんだ
私の名前はミス・ケメ子
あなたはかがみをもってるのはきけをもよおすその顔で
私を好きになるなんて
キライキライ
私はあなたがキライです
〈僕の強烈なアタックでケメ子さんの心を射止めたのてす。そして半世紀がたち••••〉
❤️❤️
「はい、おじいさんのだいすきな おむすびですよ」🍙🍙
「おばあさん、ありがとう。いってきます」
きこりのおじいさんは やまへでかけました。
「そろそろ おひるにしようかな」
おむすびを たべようとしたとき、
ころころ ころりん。
おむすびは じめんをころがり、あなにおちてしまいました。
すると、
♪おむすび ころりん すっとんとん。
あなから かわいいこえが きこえてきました。
おじいさんは おもしろくなって、もうひとつ おにぎりをいれてみました。
♪おむすび ころりん すっとんとん。
♪もひとつ ころりん すっとんとん。
「だれが うたっているのかな」
おじいさんは あなをのぞいてみました。
そのときです。
あしをすべらせ、あなのなかに おちてしまいました。
ながい ながい とんねるをとおり、
ぐねぐねした すべりだいをおちると、
そこには きらきらまぶしい きんいろのせかいが ひろがっていました。
♪おむすび ころりん すっとんとん。
♪おじいさん ころりん すっとんとん。
かわいらしいこえのもちぬしは、ねずみたちでした。🐹🐹🐹
ここは、ねずみのおうこくだったのです。
「おじいさん、おいしいおむすびを ありがとう」
「おれいに、こんどはぼくらが おもてなしします」
おじいさんは たっぷり ごちそうをたべ、
おみやげに うちでのこづちをもらいました。
いえにかえると おばあさんに、ねずみのはなしをしました。
「うちでのこづちをふると なんでもすきなものが でてくるらしい」
「まあ、それならわたしは あかちゃんがほしいわ」
おじいさんが うちでのこづちをふると
「おんぎゃあー」
たまのようにかわいらしい あかちゃんがうまれました。
「みんなでなかよく くらそう」
「たくさん おむすびをつくりましょうね」
おじいさんのいえには いつまでも わらいごえがひびいていました。
ケメ子の歌/ザ• ダーツ
おもすびころりん/文、東方明珠
【おわり】