20年前、DTPオペレーターという
仕事をしていた時の話。
(印刷物のデータを作成する仕事)
PCに疎い私が何故か
アドビ社のイラストレーターを
操作していた時期がありました。
(カンタンなのばっかりだけどw)
当時お世話になっていた会社は
営業兼社長を含め7人。
都内某所の古いビルのワンフロアという
こじんまりとした職場。
ある時、珍しく大口の仕事が入って
〆切まであと小一時間。
社長以外の6人は
やや殺気立った空気の中で
ラストスパートを掛けまくっていたんです。
そんな時
社長のお母様とお父様が職場に登場。
よりによってコンな時に
ナニしに来たんだろ?と思いつつ
チラッと見やると
お母様の手にはお重らしき風呂敷包み。
ん???
ナンかよく分からないけど
ってソレより〆切っ!〆切っ!!
カチカチカチと
6人分のマウスのクリック音が
地味に鳴り響く中
その人工的な音をさえぎるように
生身の人間の声が響いた・・・
「皆さん、お昼ごはんの時間ですよ♪」
はい???
来客用のテーブルに
3段のお重のお弁当が広げられ
社長もお母様もお父様も
それはそれは穏やかな表情で
召し上がっていらっしゃる。
ぇえ〜っっ!!
今、このタイミングで
お重を広げる?お弁当を食べる?
場の空気を読んだのか読まなかったのか
ハタマタ読めなかったのか分からないけど
「皆さんもキリのいいところで
お昼を食べてくださいね」
「体を壊すと大変ですから」
悪い人ではナイと思うけど
ナンだかなぁ。。。
それから
おにぎりらしき匂いや
卵焼きらしき匂いや
唐揚げらしき匂いに包まれながらw
〆切前にフィニッシュを迎えた(ホッ♪
にしても
親子の血って争えないものなのかなぁ。
社長のお母様も不思議な御方だったけど
その御子息も負けていなかったわ。
差し入れにシュウマイ弁当を買ってきて
「君たち若いんだからこれも食べなさい」って
単品のシュウマイも手渡すような社長だったもの(笑)
ほとんど空になったお重を横目に
お気に入りのカフェのドライカレーに
思いを馳せて財布を握った。