プログラミング言語を覚えるための本はたくさん出ています。

覚えるといっても初心者が覚えるというレベルの本ばかりではなく、
細かいところまで解説してる本は、大変難しく高度な解説まで書いてあるのですが、
プログラミング言語は覚えただけでは使いこなせません。

手足のように使いこなすためにはそれ以降の部分を知る必要がある。
そういう部分を書いた本はあまり出ていないので、
個人で研さんを積むしかないことが多いですが。

この本はそのあたりを解説した本です。
大変有益な本といえます。

ただ、技術の詳細は難しいとはいえ、唯一の答えのある世界ですが、
それ以降の部分についてはそうではありません。

賛否両論になる話がある。
いやほとんどが賛否両論になるかもしれません。

で、賛否について自分が思っていたことと違うことが書いてあったりすると、
本に対する信用がなくなり、どうも素直に読めなり、読んでいると疲れてしまう。
こういう問題が起こりがちです。

誰もが認める第一人者とかが書いていて、
内容的にも雰囲気的にもそういうものを超越して読者を納得させてしまう本もありますが。
そういう本はなかなか出せませんね。

この本は、その問題を、ある方法で解決してあります。
何人もの個性的な、アメコミ風のキャラクターの会話形式で、自説を力説させている。
これなら唯一の正解です、というわけではなくなるので、議論としての一説だとはっきりわかります。

まあ地の文で正解は書いてはあるのですが。
この形式なら、それも作者の個人的な考えなのだな、
とわかりやすくなっています。

そういう意味では非常によい本です。
ためになる経験則が、それに付随する議論も含めて知ることができる。

ただ少々読みにくいような気がするのが残念です。

娯楽性の高いキャラクターの会話は読みやすいという印象があるかもしれませんが、
それは娯楽文のプロが書いた場合の話。

著者は技術文書についてはプロですが、
娯楽文についてはそうでもない。
そのせいで少し読みにくくなっているのが残念ですね。
娯楽文のプロと組ませるなどしたほうが、よい本になったかもしれません。

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