タイトルにちょっと語弊がありますかね。
単なるPowerPointの使い方の本ではなく、
PowerPointで「硬派な資料」を作る方法が書いてあります。

「硬派な資料」というのは、内部の会議向けなどの資料。

大人数相手のプレゼン資料と同じように作っている人が多いですが、
それでは伝わりやすいものにはなりません。
そこでこの本では「硬派な資料」という、
派手な効果をあまり使わず情報をわかりやすく詰め込んだ資料を提唱し、
それをPowerPointで書くための方法を説明してあります。

そういう、技術者などの会議に最適な資料は、
ExcelでもWordでもPowerPointでも書けますが、
どのツールも本来別の用途のためのものであるため、
機能的には全く生かせません。

ツールを全く生かせてなくても書けるからいいや、
というのではエンジニア失格ですから、
最適なツールを探したいものですが、
会議に使う資料に向いたツールはどうも見当たらないのですよね。

しかし考えてみると、
Excelは計算の入った表を書くのに向いている、
Wordは論文のような文章を書くのに向いている、
のに対し、PowerPointは人に見せる資料を使うのに向いているわけで。

ExcelやWordがその多彩な機能のほとんどが邪魔にしかならないのに比べ、
PowerPointの機能は結構使えるのですね。
一部デフォルトで設定されている機能や、派手で使いたくなる機能を、
使わなければいいだけです。

ということで。
一部デフォルトの機能を切る設定や、
その他の機能をどうやって使えば「硬派な資料」が作れるか、
さらには会議を経由しながら硬派な資料をどうもんでいくか、
まで具体的で実践的な方法が、丁寧に記述されています。

また、個々の方法の説明の中は、
PowerPointのハッキングとも呼べるようなものが混ざっています。
エンジニアだったら、ツールは隅から隅まで把握し、
簡単に思いつかないような細部同士を組み合わせ、
使いこなすものですよね。

しかしPowerPointはなめられているのか、あまりそこまで使いこなしている人は見かけません。
Excelならまだしもたまに見かけるのですが。

そういうのはハッキングといいますね。クラッキングと同義語じゃないほうのハッキングです。

PowerPointのそういう使い方も、一部紹介してあります。
コネクタを規定位置以外につなぐ方法なんか、まさにハッキングですね。
あんな方法があったとは。

そういう方法は、初心者でも簡単に使える方法ではありませんから、
バージョンが変わると使えなくなったりもします。
使えなくはならないにしても、使いにくくなったり、ほかの方法のほうが適切になることは日常茶飯事です。
この本では2007までは対応しているようですから、
2010だとすでに、この本に書いてある方法がそのまま最適とは限りません。

でもそういうのはバージョンが変わるたびに調査して当然ですよね。
エンジニアですから。

ということで。
かなり苦労と向けのPowerPoint入門講座です。

なかなかおすすめですね。

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