Rubyを作った人として、
最近たぶん日本で一番有名なプログラマーである、
まつもとゆきひろさんがコードの未来について書いた本。

前半は、コードについて。
過去から未来への流れについての解説です。
言語作成者にして言語マニアで有名なまつもとゆひきろさんだけあって、
非常に含蓄のある解説になっています。

言語の未来への話としては、
goとDartとCoffeeScriptとLuaがあげられています。
低レベルを得意とするものが多いですね。
なんとなく、立ち位置的にはRubyのほうが新しいのでは。

むしろRubyの設計思想とかを語ったほうが、
言語の新潮流という意味では参考になったとような気がします。

まあ、今Cが活躍している分野でも、
新しい流れは来ているという説明にはなっていますね。
そういう説明も重要でしょう。

多種類の言語を俯瞰的に見て言語について解説した本としては、
大変素晴らしいものになっており、
役に立つものとなっています。

後半は、ビッグデータとかマルチコア関連の解説です。
こっちはまつもとさんの本職とは離れた部分で。
とはいえ楽天のビッグデータ関連のお仕事もやっているらしいですけどね。

私もこちらはそんなに詳しくないのですが。
最近のデータ関連は、低レベルな分野に踏み込んでいるものが多いですし。
とはいえ、わかりやすくためになる解説になっているのは間違いないですね。

いろいろな言語から呼び出す方法が書いてありますが、
Rubyのものもありますね。
説明にわかりやすい言語を使っているだけのようですが。

とりあえず低レベルな分野もこれからますます発展していくことと、
でも利用者としては、割と高レベルなAPIを利用しても使える、
ということはわかりました。

低レベルな部分もわかっておかないと、かえって遅くなって意味がない、という局面はありそうなので、
理解はしておく必要があると思います。
逆に実際に使うときはさらにもっと高レベルなAPIが必要な気もしましたけれど。

詳しい知識がなくては使いこなせないということは、近年減ってきましたが。
概要を理解しておかねばならない分野は、やはり広くなっていっているようですねえ。

あと、Rubyはマルチスレッド対応が大変弱いため、
マルチコア時代に対応できるのかという不安がありましたが。

作者はその辺もちゃんと考えているということがわかりました。
メモリ共有を伴うスレッドは、高レベルなプログラミングでは使い出がないので、
あえてプロセスに力を入れているということのようです。

そういえば、並列処理に強いことで有名になったErlangも、
プロセスを使っているみたいですしね。
そういう方針でも十分にマルチコア時代に対応できるのかもしれません。

いろいろと役に立つ本でしたね。
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