世の中には、革新的な発見や商品を世に送り出し、大成功とした人がたくさんいます。

大成功した人がなぜ大成功したかに興味がある人間は大変たくさんいるため、
その成功の過程の物語は好まれ、たくさん広められています。

しかし、そういう物語が参考になるとは限りません。
大成功する方法などというものは、そんなに簡単に実行できるものでもなく。
実行しても確実にうまくいくなんてことはあり得ない。

そういうリアリティのある物語は人気がないため、
商品ベースでも噂話でもあまり広まりません。

広まるのは、誰でも運が良ければ簡単にできそうな、
ある日革新的なアイデアを思いつきさえすれば実行できそうな、
わかりやすい成功物語としての「神話」です。

この本では、その「神話」と現実の違いについて、
一つ一つ丁寧に説明されています。

この本には、「革新的なアイデア」の思いつき方は書いてありません。
ただ、現実には必要な、それ以外の様々なことについて、
深い分析が書かれています。

現代の世の中に必要とされる「革新的なアイデア」が思いつくことは、
この本を読んでも難しいでしょう。
宝くじが当たるようなものと言えます。

ただし。
この本に書いてあるような分析を知らないでアイデアが思いつくのを待つというのは、
宝くじを買わないで当たるのを待つようなものです。
思いつくのも難しいでしょうし、思いついても実際に成功に結び付けることはできないでしょう。

この本を読めば、少なくとも宝くじを買う方法はわかります。
宝くじのように簡単に手に入るものではありません。
アイデア以外にも必要な努力は山ほどあるようです。
でも、それをやっておけば、「革新的なアイデア」を思いついた時に
それを生かすことができるでしょう。

世の中を変える革新的なアイデアを思いつきたいと思っている人なら。
読んでみるべき本でしょうね。
いやまあ、この本に書いてあることを鵜呑みにするようじゃだめで、
自分で分析できるくらいの人じゃないといけないのかもしれませんけれど。
少なくともヒントを得ることはできるでしょう。

それをせずにアイデアを思いついても、もったいないですしね。
イノベーションの神話/Scott Berkun
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