ユニコードの委員会で、日本を代表して闘ってきた経緯を書いた本。

英語能力や、世界に通用する交渉力を鍛え、
文字コードの理想を目指して戦ってきた記録。

英語や交渉力を鍛えるエピソードは、
大変親しみやすいものとなっています。
が、それだけになにやら勉強せねば国際社会でついていけない的な、
陳腐な説教臭さを感じたりもします。

文字コードの理想については、何やら小難しい理論が書いてあり、
理解できるような理解できないような。
とにかく理想に向かって立ち向かっているのはわかりました。

という感じで一つ一つのエピソードを見ると今一つな面もあります。
そして全体としてまとまっているわけでもなく、個別のエピソードの羅列でどうも流れがわからない。

という本なのですが、
そのいろいろ混ざったごちゃまぜ感が妙にリアリティを醸し出していて、
サスペンス小説のように一気に読めてしまいました。

というよくわからない本。
事実は小説より奇なりということか。
ノンフィクションとしてある意味傑作なのかもしれませんね。