4章はForthを設計したチャールズ・H・ムーアさんのインタビュー。

こんな言語があったとは。
プログラム言語の主要な歴史の流れからは外れていますが、
単独の言語としては大変すばらしいものです。

Cより低レベルな記述を前提としながら、
それを組み合わせることによりかなり高レベルな記述もできる。
まあそれはCの関数もそうなのですが。
文法がかなりシンプルであるため、うまく作れば自然言語に近い記述ができ、
そういう点ではRubyなど高レベル記述に向いた言語と同じようなことができるという。

ただし、インタビューを見ると、
相当天才的な思考が必要であるようですが。
作者が、プログラムは集中して十何時間連続で行うものとか、
チーム開発は無理とか言っているところを見ると、
その人が作った言語も、そういう運用を前提としているのでしょう。

1kB以下のメモリしか持たないようなプロセッサを極めてたくさん並列で動かすようなシステムに最適、
とか設計者の方が言ってます。
実際そういうプロセッサの制作からやっているらしい。
Pentiumへの移植には苦労したとも語ってますが、それはまあそうでしょうねえ。
前提とする使用環境がかなり違ってますから。

設計者の方によると、OSなんて必要ないものを売りつけているビル・ゲイツは詐欺師だそうです。
ハードウェアリソースの管理なんてのは、自分で関数呼び出せば済むことだから、だそうで。

どうも世界の認識が一般人とはずれているようで、
この世界での普及活動は難しいでしょう。
残念なことです。

でもそれにふさわしい実行環境が世の中に存在することも確か。
ハードウェアもユーザーも設計者の思い通りという組み合わせは、世の中に確実に存在しています。
そういう環境に限るとはいえ、非常に美しくプログラムができる方法を作り上げたことは、
素直に賞賛に値すると思います。