シルバー・バーチの霊訓(十二) 

煌く名言を集めて 総集編

二章 人間・死・死後の世界 より 

 

 

(7)霊界へ来て何年になるとか、地上で何歳の時に死んだといったことは何の関係もありません。

 

すべては霊性の発達程度によって決まることです。そこが地上世界と霊界との大きな違いです。

地上ではみんなが同じ平面上で生活し、精神的にもまったく異なる人々と交りますが、こちらへ来ると、あなたが交わる相手は霊的に同質・同等の人ばかりです。

 

立派な音楽家の曲が聞けないという意味ではなく、生活の範囲がほぼ同等の霊格の者に限られるということです。

 

そこには親和力の法則という絶対に狂うことのない法則が働いております。


(8)人間は物的身体という牢の中で生活しています。

 

その牢には小さな隙き間が五つあるだけです。それが五感です。

 

皆さんはその身体のまわりで無数の現象が起きていても、その目に見え、その耳に聞こえ、その肌に触れ、その舌で味わい、その鼻で嗅いだもの以外の存在は確認できません。

ですが実際にはその身体のまわりで無数の生命活動が営まれているのです。

 

見えないから存在しないと思ってはいけません。人間の五感では感知できないというに過ぎません。
 

(9)こちらへ来た当初は霊的環境に戸惑いを感じます。

 

十分な用意ができていなかったからです。

 

そこで当然の成り行きとして地上的な引力に引きずられて戻ってきます。

 

しばらくは懐かしい環境───我が家・仕事場など───をうろつきます。

そして大ていは自分がいわゆる〝 死者 〟であることを自覚していないために、そこにいる人たちが自分の存在に気付いてくれないこと、物体に触っても何の感触もないことに戸惑い、わけが分からなくなります。

 

しかしそれも当分の間の話です。

 

やがて自覚の芽生えとともに別の意識の世界にいるのだということを理解します。