デイヴィド・クレイグ, 松田和也
コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る

長年、欧米の大手コンサルタント会社に勤務した著者によるコンサルタント会社の内幕を描いた本です。
薄々感じていたことですが、やはりそうだったんだなぁという感じで、コンサルタント会社には基本的にはたいしたノウハウはないということがよくわかりました。
著者が経験したことや見聞きした話、著者の所属していたコンサルタント会社自身がM&Aに失敗し、組織が崩壊してしまった話など、軽快な筆致で書かれています。
結語の「コンサルタントに食いものにされないための9カ条」では、クライアントが真に価値あるコンサルティングを買うための条件として以下の9つを挙げています。
1.社内の人間の手では解決不能な問題が存在すること
2.社長及び経営陣がその問題を正しく把握していること
3.コンサルタント会社が、単に自分たちのよく知っていることを売りつけようとしているのではなく、本当に問題の解決を望んでいること
4.そのコンサルタント会社にこちらの問題を解決する適切なスキルの持ち主がいること
5.適切なスキルを持ったコンサルタントが確実にこちらのプロジェクトについてくれること
6.期間と予算を厳守させること
7.報酬の基本は出来高払いであること
8.そのコンサルタント会社が「リーズナブルな」顧問料と経費を請求していること
9.ITシステムを買う場合、新たなシステムの構築を決める前に既存のテクノロジーを応用するあらゆる可能性を追求すること
以上、当然のような条件なのですが、本書を読むと、逆にこれが望むべくもない不可能な条件のように感じられます。
著者が本書でも疑問を呈していたように、経営者は経営するのが仕事でそれで報酬を得ているのに、なぜコンサルタントにバカ高い報酬を払って経営コンサルを受けるのか、理解できないところです。