- 三輪 太郎
- ポル・ポトの掌
第1回日経小説大賞佳作。
株のディーラーだった主人公は、相場で莫大な財産を築き、31歳のときに引退を決意。
アメリカで有名ヘッジファンドのディーラーとして名をはせた幼なじみ修一が、内戦の続くカンボジアで事故死したという情報を得てカンボジアに向かう。
死の真相を探る中でポル・ポト(と思われる人物)と合い、会話を交わすのがヤマ場となります。
相場についてもカンボジアについてもよく書けていると思うのですが、その両者が交わらず、主人公が相場をやっていた必然性が伝わってきません。
題材は面白く、文章も読みやすいのですが、十分活かされていない感じがしました。