- 岩井 三四二
- 難儀でござる
戦国時代の甲斐、駿河、三河などを舞台にした短編集。
収められているのは「二千人返せ」「しょんべん小僧竹千代」「信長を口説く七つの方法」「守ってあげたい」「山を返せ」「羽根をください」「一句、言うてみい」「蛍と呼ぶな」の8編です。
家臣や禅僧など、脇役的なひとたちを主役に、それぞれが難局に当たってどのような気持ちでどのような行動を取ったのかを描いています。
人質となっている幼少時の家康をめぐる交渉を描いた「しょんべん小僧竹千代」、「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」で有名な快川老師を描いた「一句、言うてみい」などが印象に残りました。
歴史を題材に読みやすい文章で短編に仕上げています。
さらっと読める作品集です。