藤原 正彦
国家の品格

大ベストセラーです。
胡散臭さや反発を感じる人も大勢いると思いますが、ぼくは素直に賛同しました。
特に「論理だけではいけない」という主張は非常に「論理的」です。
数学は公理から出発するからそこから論理的に展開していけばよいが、間違った出発点から論理的に展開しても間違った結論に至るというのは意外に自分の中でも抜け落ちていた視点で、市場原理主義を始めとする昨今の風潮を考えるときには、出発点が自分の感性と合うのかどうかを確認する必要があることを再認識しました。
「武士道」の精神については、ぼくももともと共感を持っていたのでまさにその通りだと感じました。
「卑怯を憎む心」「惻隠の情」は常に行動の原点として持つべき心情だと思います。
品格ある国家の指標として「独立不羈」「高い道徳」「美しい田園」「天才の輩出」を挙げているのも、それだけを取ると違和感があるかもしれませんが、納得のいく結論です。