●ディンプルキーってどういう鍵 

ディンプルキーとは錠前のシリンダーの種類の中の一つで、鍵の表面に大きさや深さ、位置、角度などが異なるくぼみがあることが特徴的な鍵になります。ちなみに、くぼみを英語で言うとディンプルになります。1997年頃から、シリンダー錠のピッキング被害が急増し社会問題となりました。シリンダー錠とは、円筒内に設けた数本のピン(ピンタンブラー)の下端を鍵でそろえて開閉するしくみの錠で、シリンダーは鍵を差し込んで錠前を操作する「鍵穴」の部分になります。このシリンダーを狙って、鍵穴にピッキングツールを差し込み、強制的に内部のディスクタンブラーを合わせて開錠してしまうのがピッキングで、痕跡が残りにくく閉めることも可能で、素人でも少し練習すれば習得でき、技術者であれば1分内での開錠も可能なことから、ピッキング被害が広がってしまいました。 

こうしたピッキング被害に対応するために、2000年前半に様々な種類の鍵が普及していきました。そんな中、ピッキング対策として作られたのがディンプルキーになります。 

ディンプルキーは防犯性能が高いため、現在まで使われ続けている鍵となっています。 

 

 

■ディスクシリンダー錠のピッキングリスク 

ディスクシリンダーとはシリンダーの中の一種で、内部にディスクタンブラーが組み込まれている種類のものになります。一般的にはMIWAという鍵メーカーが開発したシリンダーのことを言います。現在、ディスクシリンダーはMIWAで廃盤製品となっていますので生産はすでに中止となっています。オートロックマンションなどでマスターが組まれている場合でも、同シリンダーへの交換はできなくなっています。 

メーカーは、『大量生産に伴い鍵違い数の限界を超えたことと、利用者の防犯意識の高まりにより更に高い防犯性能が求められるようになったことから、廃止することとさせていただきました』と発表しています。シリンダーは、製造時に同じ組み合わせのキーを2つ以上作らないことを徹底しています。これは一つの鍵で違う鍵まで開錠できてしまうことを防ぐためですが、そのために、まず鍵の組み合わせ数を生産段階で計画します。 

ディスクシリンダーの場合は、3,500万通りの鍵違い数があり、生産が開始された1970年代には最新式のシリンダーでしたが、製造を重ねていく段階で3,500万通りの数違いを超える製造になってしまったため防犯性能が保てなくなり廃止となったのです。 

そしてもう一つの理由として構造上の欠陥があります。1970年代は最新式だったディスクシリンダーは全国的に普及しましたが、海外からの犯罪者によってピッキングが広がったこともあり、被害件数も増えていきました。ディスクシリンダーの開錠技術や特殊工具の情報は国内でも広がり防犯性能を保てなくなってしまったのです。メーカーもその点は認めており、防犯性の高いCP認定錠のシリンダーに交換することを推奨しています。 

 

 

●CPマークをご存知ですか? 

平成14年11月、警察庁、国土交通省、経済産業省および日本ロック工業会をはじめとする建物部品関連の民間団体によって「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が設置され、建物への侵入犯罪の防止を図るための方策を検討してまいりました。 

平成15年10月には防犯性能の高い建物部品の試験基準が決定され、同11月より試験が実施されました。(※) 

その結果、平成16年4月1日には警察庁より防犯性能の高い建物部品の目録が公表され、 

これらの製品を防犯建物部品と呼び、CPマークが使用されるようになりました。 

「防犯」を意味するCrime Preventionの頭文字CPを図案化したものです。 

(※)警察庁による侵入犯に対する調査をもとに建物に対する侵入に5分以上かかると大多数が諦めて他の家を狙うとの結果に基づき、様々な侵入攻撃に対して5分間以上防御することができるか実際に試験しクリアしたものだけに使用が許されます

 

 

 

 

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