さて、前回の続きを・・・。

 

神社仏閣だ、遺跡だと言い出したのは

本当に最近の話で、

それは年齢を重ねるに伴って

昔の遺跡や建物等に思いを馳せる事の出来る様に

なってきたのかなぁ・・・・と感慨深いものがあります。

 

何しろ、昔の私と言ったら・・・

 

思い出す高校入試の際

 

入試の面接官である先生方が

 

「修学旅行の思い出を語って下さい。」という質問に対し

 

「神社とかお寺さんばっかりで、面白くありませんでした。」

と答え、面接官に苦笑された・・・という苦い思い出があります。

 

その私が、今や気が向けば神社に、お寺に・・・と言っているのだから

全く、人間の気持ちって本当にその都度移り変わるもんですね・・・。

 

さて、今回のボルブドゥール・・・行く前に訪れた事のある人の

ブログを読んでみると、何かしらを感じた!と書いてあったので

私も何か感じるか!と期待しましたが・・・・

 

全く何も感じませんでしたえー汗

 

ただ、不思議な事と言えば、妙に元気だったということ。

遺跡の階段は、不揃いな石や、

大きさが微妙なもので作られている場合が多く見られ、

 

とにかく、階段を上るのがシンドイ私にしてみると、この【階段】が

遺跡巡りを邪魔する曲者なのですが

ボルブドゥールに限っては、体が軽かった・・・。

全然、苦ではありませんでした。

 

それは不思議でしたおねがい

 

まぁ、遺跡を前にして、

興奮していたという気持ちが

作用していたんだとは思いますが、

とにかく、階段を上がる足が軽かった。

 

ヒーハーチーンあせる言わなかった。

最高です!

これ、天国エリアです。

円壇ストゥーバ(というらしい)が並んでます。

(塔婆みたいだよなぁ、言葉の響きが・・・。)

 

円壇・・・と言われましたが、日常にそんな言葉聞かないでしょ?

だから、意味が分からなかったので、帰国後検索してみると

 

一段と高くこしらえた所や設備。

土を盛ったりして高くした祭りや儀式を行う場所。
土を盛ったり、木で囲ったりして作る修法や授戒などを行う特殊な場所。
と出ました。
 
特殊な場所かぁ・・・・確かに納得です。
 
この建造物は、中に
大仏様がいます。
 
全ての円壇に
こんな風に座ってた形で納められていますが
何で囲いが外してあるの?と聞くと
他の仏像をべたべた触られない様に、
2か所だけ周りの囲いを外して
中が見える様にしているんですよ・・・
と言われました。
確かに、他のストゥーバの中を覗けば
みんな大仏様が座ってました。
 

そして、天国は丸いんです。

と言われました。

 

丸い・・・つまり、角ばってないって事をいいたいのかな?と

理解。

以前、ヒンズー教の新築祝いの儀式で

神様へのお供えに動物を捧げているのを見た時、

ナタで爪とか鼻とかを落としていて

(それを見ながら、ヒ~ガーンっと言っていましたが)

 

ガーン「なんで、切るの?」と聞くと

ニコニコ「爪でひっかいて、神様を傷つけたりしないようにするためです」

と教えてもらった事があるのですが、

 

それと同じ様に考えると、尖っているものは神様を傷つけるから?

という発想からくるんでしょうか?

わかりませんが・・・。

 

でも円壇の下の部分は

蓮の花に見立てているんだろうな・・・と思われる

細工がされていて

尚且つ、天国だから見晴しが素晴らしい。

それに、こんなに巨大な建造物を

重機もない1300年も前に作るなんて、

人の信仰というか、パワーって凄いなぁ~って

しみじみ思わされました。

 

この建造物の仏像の配置は(俯瞰図をお借りしてます。)

曼荼羅図から来ているらしく

中央は

他より一際大きい円壇があります。

 

ウィキペディアによると

「ストゥーパ72基は、全体では三重の円を描くように並び、

下層より32基、24基、16基あって、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされる、

 ひときわ大きなストゥーパがあり、天上をめざしている。

 この中心塔には大日如来を置かず空洞にしており、

 これは大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調しているとされ、

 ジャワ仏教の独自性が示されている。」

と書いてあるので、中は空洞みたい。

 

写真を撮ったら、緑の帯が登場しました。

 

写真を撮る時は殆ど見えていないので

(くっきり見える時もあるけれど)

あとから、「あ~、また・・・」という事が多いので

この時も、光の加減が丁度良い場所に合ったんでしょう・・。

 

そして、ガイドさんが

「世界で一番美しい門と言われています。」

と紹介を受けた天国の門は、

1300年の時間を超えたとは思えないぐらいの

保存状態の良さで(石とかだと、欠けてそうなものなのに)

驚きました。

 

ウィキペディア「ボルブドゥール」は☜こちら。

 

 

遺跡への旅③へ続く