土田世紀「俺節」 | 日々酒とメシと音楽と映画と読書

日々酒とメシと音楽と映画と読書

音と映像の業界に身を置いて30数年。
日々聴いてきた音楽、観てきた映画、読んだ本(コミック含む)の感想などをのんびりとゆるやかに書いています。
時々酒と旨い食べ物の話なども。

GWの最終日、久しぶりに書棚から引っ張り出してきてイッキ読みした。

土田世紀「俺節」

肝硬変のため早逝してしまった天才漫画家、土田世紀の作品。

昔持っていたコミックスを20数年前引っ越しの際、他の大量のコミックスとともに売ってしまい、その後絶版となってとても後悔していたのだが、定本として再発されたときに買い直したのであった。

 

 

 

津軽の高校生・海鹿耕治が、単身上京してその天性の声を活かし演歌歌手を目指す物語。

当時のレコード会社や事務所のパワーバランスなどはしっかり取材したのであろう。結構あるある的な内容が描かれている。

今じゃこんなレコード会社はないと思うけどね(^^;

 

 

 

この見返しの見開きに描かれた絵もインパクトあったなぁ。

どこの横丁をモデルにしたのだろうか。

舞台が新宿だったので、やはり昔のしょんべん横丁をデフォルメ化したのかな。

 

 

 

そしてこの画。

一升瓶が作者の故郷・秋田の酒「新政」なのだ。

そうそう、自分にとっても新政ってこういうイメージだったよなぁ。

大衆酒場で飲む旨い酒、というね。

昭和の時代に仙台に転勤していた時期があったんだけど、国分町の居酒屋でも新政を置いている店は多くて、普通に安く飲めたものだ。

懐かしい。

 

日本の漫画史に残る名作。

今度は売らずに書棚に残しておこうと思う。

 

 

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ