映画を応用した完全犯罪。中国映画「共謀家族」 | 日々酒とメシと音楽と映画と読書

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音と映像の業界に身を置いて30数年。
日々聴いてきた音楽、観てきた映画、読んだ本(コミック含む)の感想などをのんびりとゆるやかに書いています。
時々酒と旨い食べ物の話なども。

中国映画を見たのは何年ぶりだろう。

 

 

 

【STORY】

東南アジア、タイ。リー・ウェイジエ(李維傑)は、幼き日に中国からこの地に移り住んできた。今は妻のアユー(阿玉)、高校生の娘ピンピン(平平)、まだ幼い娘アンアン(安安)の一家4人で幸せな毎日を送っている。小さなインターネット回線会社を経営しているリーは、信心深く穏やかな人柄で、地域の誰からも好かれていた。『ショーシャンクの空に』が大好きなリーは、暇さえあれば事務所で映画ばかり観ている映画マニアでもあった。
そんなある日、サマーキャンプに出掛けたピンピンが、不良高校生に睡眠薬を飲まされて暴行され、その様子をスマホで撮られてしまう。ネットに動画を上げると脅されたピンピンは、自宅にやってきたその不良、スーチャットからスマホを奪おうと揉み合いになり、誤って彼を殺してしまう。スーチャットは、地区の警察局長の一人息子だった。
出張から帰り、妻からすべてを聞かされたリーは、愛する娘と家族を守るため、完璧なアリバイ作りに着手する。常々「映画を1000本も見れば、世界に分からないことなどない」と考えていたリーは、それまで観てきた膨大な犯罪映画のトリックを応用し、捜査の先の先まで読み尽くした完全犯罪を計画する。警察の事情聴取に備え、妻子に想定尋問を繰り返すリーと家族との「共謀」の先にはしかし、予想もつかない結末が待っていた―。

(公式サイトより)

 

 

 

©2019 FUJIAN HENGYE PICTURES CO., LTD, WANDA MEDIA CO., LTD

 

 

 

1,000本の映画を見てトリックに精通した男が愛する家族を守るため完全犯罪に挑むサスペンス。

中国映画だけど舞台設定をタイにしていなければここまで反権力の映画は作れなかったかも。

二転三転するラストも秀逸。

 

 

 

そして韓国ドラマを見ている人ならラストで流れる曲に「おっ?」となることでしょう。

あの高学歴上流社会を描いた話題のドラマのテーマ曲が使われているのだ。

(劇中でも某韓国映画のワンシーン、というよりその映画のネタも重要なポイントになっているのだが)

主演のシャオ・ヤンはこれも現在日本で公開中の「唐人街探偵 東京MISSION」の前作、「唐人街探偵 MISSION」で妻夫木聡とも共演。

「ラストエンペラー」で皇后婉容を演じたジョアン・チェンが今回演じる警察局長の演技がまた凄い。目線だけで怖い(^^;

現在公開中。

 

 

 

公式サイトはこちら

 

 

 

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「共謀家族」

監督:サム・クァー

出演:シャオ・ヤン/ジョアン・チェン/タン・ジュオ/フィリップ・キョン/チョン・プイ/

2018年製作/121分/中国
原題:唐人街探案2 Detective Chinatown 2
配給:チームジョイ