割烹着と笑い声がトレードマークの
女将かなちゃんです。
私、
またまたどうも
試練を与えられたもようです。
ここ最近、体の調子がおかしいな…
とは感じていましたが
まさかのまさか…
3度目とはいえ
やはり癌の告知を受けるのは
ショックなものです。
3度目ともなると
検査中の雰囲気や
診察室の雰囲気
先生の表情で
『あ…またか…』と。
なので検査結果を聞きに行くのも
ある程度、覚悟はして向かいますが
覚悟はしていても
やはりあの言葉は
しばらく受け入れられないもんです。
よく頭の中が真っ白に…って言いますが
まさにこういう事を言うんでしょうね。
その後に
仕事の事
子供の事
家の事
仲間達の事
家族の事
お世話になってる方達の事
ぐるぐるぐるぐる回り出して
もう先生の話しは頭に入っていかない状態…。
私はいつも
結果は
自分1人で聞きに行きます。
自分の事やから。
そして、
その後に
帰りの運転中にだけ
思う存分泣けるから。
病院が舞鶴なので
片道1時間くらいのドライブが
丁度良い切り替え時間なんです。
1回目の告知を受けてから5年。
転移してから3年。
そしてこの告知
またまた『乳癌』とのこと。
いよいよ全摘らしいです。
最近、自分で顔を下に向けては
この山が1つ無くなるんやな…と。
そういえば5年前
熊本で治療していた時
不思議な事がありました。
診療所で
初めて会った方に
『あなた、左胸に黒い影があるね』と。
『そうなんです!私、乳癌なんです』
そう伝えると
『でも大丈夫ですよ!
あなた、本当はそれで死ぬ予定だったみたいけど
なんか意味があって生かされてるみたいだから。』と。
ありがたい事に
私はこの病気をしてから
本当に沢山の学びや気付きを頂いてます。
他の人が
なかなか出来ない経験を
沢山させてもらっています。
だからこそ
こういうお仕事をさせてもらっていて
わずかでも少しでも
相手に寄り添う事が出来ると良いな…と思う。
私はこの5年間
誰に会っても
『ほんまに癌なん???笑』
って心配してくださる方が笑ってくれる程の
明るい癌患者だと思う。
癌をやっつけようとか
癌に負けたくないとか
病気と戦おうとか
不思議と一度も思った事がない。
癌ちゃんと
上手に付き合っていけてると思う。
治療や検査にはやはり痛みは伴う。
そんな時
私はいつもこう思う。
痛いかどうか決めるのは自分だって。
痛くない…痛くない…痛くない…
そう思ってると
案外どうってことないもの。
(痛い時もあるけど…笑)
今の状況を絶望だ最悪だと決めるのも
自分。
とはいえ
私はほんまにほんまに情けない程弱い。
本当は
まだ全摘の決断が出来ないくらい
怖くて怖くて仕方がないのです。
おっぱいとさよならすること
想像しただけで
悲しくて悲しくて泣けてくる。
でも、受け入れるしかない。
そこから先
どう生きるか
どう生きたいか
自分で決めるしかない。
こんな時
心の底から湧き出る思いは
家族の存在と
仲間達の存在、
そして皆さんから頂くあたたかさへの
感謝の思い
ただそれだけです。
お世話になっている
各方面の皆様
またご迷惑をおかけする事があるかもしれません。
申し訳ありません。
皆様
本当に本当に
いつもありがとうございます!
そして、
『私達に任せてください!』
そう力強く言ってくれた仲間達を
どうか変わらず
あたたかく可愛がってあげてください。
最後に
こんな気持ちにいつも戻してくれる
癌ちゃんにも
ありがとう、また程よくで頼むね!
くぼ田佳奈