・『経書字弁』下巻。200円。ふと開いたところの「善人」の注がおもしろい。



・○身モチハヨケレドモ ガクモンヲセヌ人ノコト
 ○ワルイ事ハナケレドモミナ細工(サイク)ニナル
なんだか、ぜんぜんよくないような。「善人」さん、なにか嫌われるようなことをしたのかな。

・もう一つ。ただし、正式な題名は分かりません。仕方がないので、柱の題(袋綴の折り目の題)から「仄韻」としておきます。なんで「月」からはじまるのかは分かりません。何かの工夫があるのかも。



・最近はあまり使いませんが、「平仄が合う」という言い方があります。「仄韻」の「仄」もそれ。とすると、この本と対になるような「平」の本があるはず。そういえば、この本の白抜き字は、詩文の出典を示す略称ですが、何が何の略なのかの説明がない。その説明が、「平」の本にあるのではないか、と思うのですが。

・表紙。栗皮色とか、栗皮表紙とか言われるもののようです。江戸時代初期の本に特徴的。



・寛永8年の刊記。なにげに嬉しい。でも、デザイン的にちょっと落ち着かない感じ。この点は、国文学研究資料館ほかにある大和田本の方が落ち着きがある気がします。「何かの工夫があるかも」と上に書きましたが、このころの大和田刊行の辞典類には、工夫のあるものがあるので、この「仄韻」も大和田本が、本来のものなのかもしれません。