・宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』
多作家というかともかく守備範囲の広いこの人、そのデビュー作。いや、参りました。私のなかでは彼女の最高傑作です。電子化されてない(らしい)のは意外です。短編集ですね。連作ではありません。
・高橋克彦『歌麿殺贋事件』
浮世絵ミステリーといえばこの人。重厚かつ人間ドラマになっている。30歳になる手前で読んだけれど、「歌麿の首」では、研究者としてのスタンスを学はせてもらいました。浮世絵・絵画・近世出版などに興味関心のある方、その方面を覗いてみたい方におすすめ。長編の『写楽殺人事件』『北斎殺人事件』もおすすめ。
あ、そだそだ、『歌麿殺贋事件』の主人公・塔馬双太郎が出てくる推理TVドラマが、今週後半にオン・エアされます。ちょっとついていけないキャラ作りになってて、原作ファンにはどうかと思いますが、まあ、映像化されたことを言祝ぎましょう。原作は別の作品で『南朝迷路』と『 即身仏の殺人』だったかな。
7日 <名作ドラマ劇場>塔馬教授の天才推理1 隠岐島の黄金伝説殺人事件
8日 <午後の名作ドラマ劇場>『塔馬教授の天才推理2 湯殿山麓ミイラ伝説殺人事件』
・戸板康二『家元の女弟子』
「殺人のない推理小説」の本家本元はこの方です。探偵・中村雅楽が快刀乱麻に事件を解きほぐす! ほかにも短編集はあるのですが、もう、古いと見なされてるのか、復刊も少ないようですね。でも、歌舞伎の世界もかいま見られたりして、お得感高し。戸板氏は一流の歌舞伎評論家でもありましたしね。
このなかの一編に「おとむじり」があるんですが、これにちなんで一編エッセイというか論文というか、書いたことがあります。なかなかに楽しいときを過ごさせてもらいました。よろしかったらどうぞ。
・北村薫『空飛ぶ馬』
こちらも「日常の謎」「殺人のない推理小説」の本家。現代にもさまざまな「日常の謎」派作家はいるわけですが、その元になった人と言ってよいでしょう。戸板康二はもう一・二世代前になります。主人公「わたし」はワトソン役。彼女が落語家・円紫師匠に話を持ちかけて謎とき開始。一種のベッド・ディテクティブ。近代文学の謎もいろいろ解きほぐされます。楽しく読みたい向きには、『覆面作家は二人いる』シリーズ、『中野のお父さん』シリーズがいいかも。
・仁木悦子『猫は知っていた』
戸板康二と同世代でしょうか。仁木兄妹の活躍は、さわやかな空気感を漂わせています。なぜか北海道の6月の風景を連想することがあります。古くなりましたが、読み継がれてほしいですね。
多作家というかともかく守備範囲の広いこの人、そのデビュー作。いや、参りました。私のなかでは彼女の最高傑作です。電子化されてない(らしい)のは意外です。短編集ですね。連作ではありません。
・高橋克彦『歌麿殺贋事件』
浮世絵ミステリーといえばこの人。重厚かつ人間ドラマになっている。30歳になる手前で読んだけれど、「歌麿の首」では、研究者としてのスタンスを学はせてもらいました。浮世絵・絵画・近世出版などに興味関心のある方、その方面を覗いてみたい方におすすめ。長編の『写楽殺人事件』『北斎殺人事件』もおすすめ。
あ、そだそだ、『歌麿殺贋事件』の主人公・塔馬双太郎が出てくる推理TVドラマが、今週後半にオン・エアされます。ちょっとついていけないキャラ作りになってて、原作ファンにはどうかと思いますが、まあ、映像化されたことを言祝ぎましょう。原作は別の作品で『南朝迷路』と『 即身仏の殺人』だったかな。
7日 <名作ドラマ劇場>塔馬教授の天才推理1 隠岐島の黄金伝説殺人事件
8日 <午後の名作ドラマ劇場>『塔馬教授の天才推理2 湯殿山麓ミイラ伝説殺人事件』
・戸板康二『家元の女弟子』
「殺人のない推理小説」の本家本元はこの方です。探偵・中村雅楽が快刀乱麻に事件を解きほぐす! ほかにも短編集はあるのですが、もう、古いと見なされてるのか、復刊も少ないようですね。でも、歌舞伎の世界もかいま見られたりして、お得感高し。戸板氏は一流の歌舞伎評論家でもありましたしね。
このなかの一編に「おとむじり」があるんですが、これにちなんで一編エッセイというか論文というか、書いたことがあります。なかなかに楽しいときを過ごさせてもらいました。よろしかったらどうぞ。
・北村薫『空飛ぶ馬』
こちらも「日常の謎」「殺人のない推理小説」の本家。現代にもさまざまな「日常の謎」派作家はいるわけですが、その元になった人と言ってよいでしょう。戸板康二はもう一・二世代前になります。主人公「わたし」はワトソン役。彼女が落語家・円紫師匠に話を持ちかけて謎とき開始。一種のベッド・ディテクティブ。近代文学の謎もいろいろ解きほぐされます。楽しく読みたい向きには、『覆面作家は二人いる』シリーズ、『中野のお父さん』シリーズがいいかも。
・仁木悦子『猫は知っていた』
戸板康二と同世代でしょうか。仁木兄妹の活躍は、さわやかな空気感を漂わせています。なぜか北海道の6月の風景を連想することがあります。古くなりましたが、読み継がれてほしいですね。