・シンポジウム、よかったと思います。個人的には、そういう組み方がありえたかと、とても感心しました。概要についてはWebで。趣旨説明にも、温故知新的なことが記されていましたが、若い研究者へ向けての、メッセージ性の高い内容だったと高く評価します。



・パネリストは、いずれも重鎮といいますか、たしかな成果を多く残してきたた人ばかり。仁田義雄(大阪大学名誉教授)・杉戸清樹(国立国語研究所名誉所員)・大野眞男(岩手大学)。これに、指定討論者には、山東功(大阪府立大学),金愛蘭(日本大学),仲原穣(沖縄県立芸術大学)の中堅どころが、ポイントポイントを聞き出す趣向。歌舞伎俳優に、これぞ歌舞伎通という享受者が芸談を聞き出すような趣向でした。(こじんのかんそうです)

・私もそこそこの年齢を重ねてきましたが、それでも、パネリストの言葉を聞けば、背筋を伸ばして聞かねばという内容。個人的には杉戸さんのが響きました。一言でいえば、言語運用論専攻とでもいいましょうか、言葉の細部にいたる分析はさておき(もちろん、大切なところですが)、どんな風に言葉は使われているのかを迫りに迫った学者人生とお見受けしました。そこここに、参考にしたい視点がありました。

・若い研究者も「自分の世界とは遠いから」「なじみのない分野なので、あまり参考にならない」などと思ってはいけない。さまざまな視点が陳列されていました。ひとつでも多くの視点を参照し、自分らしく磨きあげて、そして成果をあげていければと願います。