・いやもう、最近の若い連中のマニュアル信奉には辟易しますね。意識高い系とかに限らず。

・最近、ウチでは鳴りをひそめましたが、たまに外来者が見せたりするのが、エレベーターを降りるときのドア抑え。あれ、どこかに書いてあるんでしょうね。後の人が降りるときに閉まるドアに当たらないように配慮するのが思いやり、とかなんとか。

・アホか!! ドアを止めてるアンタが邪魔で出にくいんだよ。定員10名程度のエレベーターで何やってくれてんねん! もう少し状況や場を判断できんのかね。こういう手合いには「邪魔!」ということにしています。(もちろん、足が不自由な人や荷物で身動きがとりづらい人、車椅子の人がいる場合を除く。いや、そうした人だって、ドアを止めてる人が邪魔な場合はあるだろう。何事も臨機応変に、だ。)

・あと、ノックね。私の研究室に来た人で、3度ノックしたら返事しないことにしてます。だれが決めた? とある新米とおぼしい出入り商人(?)に問えば、国際基準によれば、部屋では3回、トイレが2回。2回では失礼と思い、3回にしました・・・ ここは日本だ。「国際基準」?? なんだそれは。少なくとも私は知らない。

・ところで、面接などではマニュアルはないらしく、いろいろ妙なことに出くわす。公費留学希望だったか、大学院進学相談だったか。ちょっと以上に公式なもので、就職試験ほどにはしゃっちょこばらないヤツ。面接が終わって退室のとき、リュックを背負ってから「失礼しました」ってお辞儀するんだね。コートを来てから「ありがとうございました」っていうんだね。

・そういのは、退室してから着たり背負ったりするものなんだ。ちょっと大げさな言い方になるが、身繕いを他人様(ひとさま)、しかも目上に見せることになるからね。電車で化粧してることの善し悪しが取り沙汰されるけれど、取り沙汰される時点であまりよろしからぬこと、なわけ。そういうのの延長上にあるんじゃないの?

・実例からまなぶ、ということをしないね。マニュアル頼りのおそろしさ。何編もの論文を見させ、何編かはレポートさせているのに、参考文献の書き方すら、吸収できない。いらないから吸収しないならいいんだが、レポートだって卒論だって必要になるだろうに。これまで見てきた論文でどれだけ実例が示されていると思う? 

・私たちの世代だと、粋がって(?)そうした部分は採り入れたものだが。ちょっとしたレポートなんかでも、正式な、というより、より一般性の高い参考文献の掲げ方を察知し、真似るんだ。それがある意味、その学問分野に身を置いたことの端的な証明であり、たしかな実感のよすがであったりするんじゃないかな。つまらないことだと思った瞬間、もう「身を置いた」ことにならない。逆にいえば、そうした「形」からでもいいから、自分で察知して真似していってほしいと思う。それだけの時間は十二分にあるはずだ。