・孔門十哲・蕉門十哲とかの「十哲」ですか、『大成正字通』という節用集だと、天明二年初版(図下)でも享和二年再版(図上)でも「じつでつ」のようです。大坂の本屋さんから出た辞書なので、京阪的な言い方なのか。




・実際の発音にも興味がいきます。「じつでつ」と振り仮名があるのですが、読みとしてはおそらく、ジッデツなんでしょう。が、だとすると、濁音デの前に促音ッが来るのが日本語としては、ちょっとイレギュラーです(方言や、個人的な発音ではありえます)。

・『大成正字通』は、当時としてはちょっと変わった辞書で、仮名での書き方はいろいろあったとしても同じ発音になるものは、一か所に集めて別掲するような工夫があります。「じやう・じよ・でう・ぜう・ぢよ・じう・じゆ・ぢう・ぢゆ・じや・ぢや」の例は、拗長音×四つ仮名(ジ・ヂ)の場合。