・実は、2週間ほどまえ、背中のおできが化膿して、患部が随分広がっていたので、あわてて皮膚科を受診。「様子をみましょう」としばらく薬で散らす方向だったけれど、「切り時ですね」(?)となって局部麻酔で…… できて5年もたったのだろうか、新しさと清潔感溢れる医院で気に入ってしまった。と言っても行きつづけるわけには行かないが。

・待合室もスッキリ。必要以上にモノがないのがうれしい。「これでもか!」と言わんばかりの掲示物に圧倒される医院もあるけれど、ここは控えめ、というかほぼない。雑誌も品がいい。間違っても三流週刊誌など置いてない。『婦人画報』(だったかな)とかがある。しかし、あれ、なんであんなに重たいかね? 立ち読み防止だろうか。でも、あの重さ(厚さ)で1000円とは破格の安さだ。写真も、見る人が見れば分かるだろうが、きわめて質が高いものだ。広告も含めて。じっと見つめてライティングとか露出とかを想像して勉強がわりにしている。

・そんな雑誌のなかに『旅』があった。最終号である。たしかJTBの発行と思っていたが、新潮社が出していた。ちょっと違和感はあったけれど、こういうことのよう

・特集は九州の、ちょっと心ひかれる町々。しぶいなぁ。日田とか臼杵とか、まぁそういう、行けば心惹かれるのだけれど、知名度がいま一つのところが多い(もちろん、古い町並みを愛する人には有名地ですが)。熊本の街中案内も面白い、というかなかば目玉企画。普通の旅行しだったら、熊本城とか水前寺公園を真っ先にかかげるだろうけれど、軽やかにスルー。本当に街中の、地元の人達に支持されているお店や、ほっとする何故かなつかしい風景などを紹介している。いいですねぇ。名所・名物を味わうのもよいのですが、そのためにアクセクするのはちょっと変。心を洗うために旅をするなら、そういう町と案内が必要なのだ。そういうことが分かっていての編集。ああ、また九州に行きたい。なかんずく熊本へ。

熊本電鉄(この特集で初めて知った。ゴメンナサイ。市電は乗ったことがあったけど)に、今もあるという「青蛙」(旧東急電車)にも乗ってみたい。実は、伯父の昔の住み処が東急線沿線で、たしか小学生の折りに乗ったことがあるはずなのだ。もちろん、当時のことなぞ記憶していないから、乗り心地も確認したいし、何よりこの造型が、実見してみよと言ってるようではないか。

・さて『旅』。私好みだからすごくよいのだけれど、これでは売れないかもしれないな、と思う。『婦人画報』の半分の重みがあるだろうか。1200円は少々高い。せめて『サライ』くらいならと思う。それにしても、この医院では、3月発売のものが、ほぼ新品のような状態であるのはどうしたことだろう。ほかに誰も読まないようなら、もらってこようか。