右京「亀山君、猫ですよ」
亀山「猫…… みたいですね」
右京「猫がボンネットにいるんです!」
亀山「分かってますって! オレにだって目がついてるんすから!」



右京「おやおや、肝腎なことが分かっていませんね?」
亀山「ボンネットの上に猫がいる…… それ以上、何があるんすか?」
右京「猫は、もっとも居心地のよい場所をさがすと言われてます」
亀山「あ、聞いたことがあります。夏場なら涼しいところを探す名人だとか」
右京「名人というのはどうかと思いますが、まぁいいでしょう」
亀山「……」

右京「この冬空の下です。居心地がよいボンネットとはどういうことでしょう?」
亀山「……あ! まだ、暖かいんですね? エンジンの余熱で!!」
右京「そういうことです。まだここに着いてそう遠くには行ってないのでしょう」
亀山「わかりました! 手あたりしだい、近所に聞き込みしてきます」
右京「そうですね。私も行きましょう」
亀山「はいっ!」