・大正時代、易林本『節用集』の影印版が刊行された。『日本古典全集』の一冊である。大正15年3月。
・昭和のはじめ、ペーパーバック版が出されたよう*。これが表紙がとれやすく、国会図書館の別の1冊はかわいそうなことになっている。昭和4年4月。
・そして昭和50年代に現代思潮社が復刊。ほかのものは知らないが、『節用集』は大正15年版を元版としている。昭和52年刊、同55年2刷。いま手許にあるのは2刷のみ。
・で、解題が、復刻版では手が入れられている。あとから無理矢理いれたらしく、版面をはみ出したり、行間にねじこんでいるのもある。活字にはかすれ・欠けが認められるので古いものなのだろう。ただ、国会図書館の大正版にも、昭和版にも改訂の痕跡はない。他所に蔵されている大正版に、改訂が施されているのだろうか。ならばちょっと見てみたい。
・あるいは、訂正分の小紙などが添えてあって、それを、現代思潮社版では器用に切り貼りして複製原本にしたのか。版面飛び出しや行間補入が見られるのだから、そう考えてもよさそう。特に、行間にいれた部分(3ページ3~4行目)は、3行目の字の左端が消えており、切り貼りを思わせる。
・さて、改訂は3パターン。一つは巻末書き込みの文字認定にかかわるもの、一つは上巻・下巻の境目に対すること、そして次のような重大な補足2行である。
・それにしても、この大正版、他にもいくつか問題があって罪深いなとおもう。いずれ、他日。
追記)
*自宅のは、大正15年でペーパーバックだった。ううむ。ただ、国会図書館のペーパーバックをよくみると「昭和四年」云々は何やら貼り付けたもののよう。拡大するとわかりますが、これがまた無様は貼りようで。ひょっとして、自宅本は貼り忘れたものかも。嗚呼。
・昭和のはじめ、ペーパーバック版が出されたよう*。これが表紙がとれやすく、国会図書館の別の1冊はかわいそうなことになっている。昭和4年4月。
・そして昭和50年代に現代思潮社が復刊。ほかのものは知らないが、『節用集』は大正15年版を元版としている。昭和52年刊、同55年2刷。いま手許にあるのは2刷のみ。
・で、解題が、復刻版では手が入れられている。あとから無理矢理いれたらしく、版面をはみ出したり、行間にねじこんでいるのもある。活字にはかすれ・欠けが認められるので古いものなのだろう。ただ、国会図書館の大正版にも、昭和版にも改訂の痕跡はない。他所に蔵されている大正版に、改訂が施されているのだろうか。ならばちょっと見てみたい。
・あるいは、訂正分の小紙などが添えてあって、それを、現代思潮社版では器用に切り貼りして複製原本にしたのか。版面飛び出しや行間補入が見られるのだから、そう考えてもよさそう。特に、行間にいれた部分(3ページ3~4行目)は、3行目の字の左端が消えており、切り貼りを思わせる。
・さて、改訂は3パターン。一つは巻末書き込みの文字認定にかかわるもの、一つは上巻・下巻の境目に対すること、そして次のような重大な補足2行である。
一 原本には脱落の所が六面あつて、他本に由り原字を敷き写しにして補入されてゐる。即ち此丁でいえば 11・31・32丁。この部分は気をつけねばいけない。
(「欠ママ)日本古典全集本」の二十一、二十二、六十一、六十二、六十三、六十四の六頁が其れである。
・それにしても、この大正版、他にもいくつか問題があって罪深いなとおもう。いずれ、他日。
追記)
*自宅のは、大正15年でペーパーバックだった。ううむ。ただ、国会図書館のペーパーバックをよくみると「昭和四年」云々は何やら貼り付けたもののよう。拡大するとわかりますが、これがまた無様は貼りようで。ひょっとして、自宅本は貼り忘れたものかも。嗚呼。