・山田忠雄『寿蔵録』(1993)に打ち明け話が載っていた。
・すっかり過去の話にしてるから、改訂版では修正されているはず。念のため、見てみれば、なんと第2ブランチとして残っているではないか。
・ということは、幸いにも「パンの原料にする小麦粉」の意味の「パン粉」があった、ということだ。現行の国語辞典も2つの意味を載せるし、『岩波国語辞典』などは、初版も現行の第6版も「パンの原料になる小麦粉」を第1ブランチにするほどだから(製造過程順表示?)、確かなんだろう。よかったですね。めでたし、めでたし。
・が、ちょっと気になる。「明解國語辭典の初版の頃」には「確か今を距る五十五年の昔、未だ大学院在籍中の九月」に辞典編纂の話が持ち込まれたとある。こちら(『明解国語辞典』初版覆刻版)によれば昭和14(1939)年あたりで、単純に「五十五」を足せば1994年。『寿蔵録』が「一九九三年八月十日 頒布」だから、ほぼその直前に「明解國語辭典の初版の頃」が書かれたらしい。
・ということは、多くの辞典に「パンの原料にする小麦粉」との語釈が載っているのを確認できたはず。そのうえで、1993年になって「実は、若気の至りでした」と告白する…… まさか…… やっぱり「パンの原料にする小麦粉」の意味の「パン粉」が確認できたんだろう。だからこそ「冷汗」程度で済んだ、というお話なんだろう。
追記)
・『精選版 日本国語大辞典』に「パンの原料にする小麦粉」ごとき語釈なし。気になる。日清製粉に問い合わせのメールを送る。
今でも思い出す度に冷汗の出るのは、当時、“パン粉”と“小麦粉”との区別を知らなかった私は、パン粉を
パンの原料にする小麦粉
とやってしまった。文字通り、菽麦を弁せず、であった。若気の至りとは怖ろしいものである。(p.140。「明解國語辭典の初版の頃」)
・すっかり過去の話にしてるから、改訂版では修正されているはず。念のため、見てみれば、なんと第2ブランチとして残っているではないか。
パン こ③[:麺麭=粉](名)①パンをかわかして粉にしたもの。②パンの原料にする小麦粉。(『明解国語辞典 改訂版』昭和31年10月5日発行 改訂第32版)
・ということは、幸いにも「パンの原料にする小麦粉」の意味の「パン粉」があった、ということだ。現行の国語辞典も2つの意味を載せるし、『岩波国語辞典』などは、初版も現行の第6版も「パンの原料になる小麦粉」を第1ブランチにするほどだから(製造過程順表示?)、確かなんだろう。よかったですね。めでたし、めでたし。
・が、ちょっと気になる。「明解國語辭典の初版の頃」には「確か今を距る五十五年の昔、未だ大学院在籍中の九月」に辞典編纂の話が持ち込まれたとある。こちら(『明解国語辞典』初版覆刻版)によれば昭和14(1939)年あたりで、単純に「五十五」を足せば1994年。『寿蔵録』が「一九九三年八月十日 頒布」だから、ほぼその直前に「明解國語辭典の初版の頃」が書かれたらしい。
・ということは、多くの辞典に「パンの原料にする小麦粉」との語釈が載っているのを確認できたはず。そのうえで、1993年になって「実は、若気の至りでした」と告白する…… まさか…… やっぱり「パンの原料にする小麦粉」の意味の「パン粉」が確認できたんだろう。だからこそ「冷汗」程度で済んだ、というお話なんだろう。
追記)
・『精選版 日本国語大辞典』に「パンの原料にする小麦粉」ごとき語釈なし。気になる。日清製粉に問い合わせのメールを送る。