・火葬場で待つあいだ、飲み物やおつまみ(というかお菓子?)が出される。で、このおつまみ、まぁ、あられ(煎餅風の)とか、ナッツの類を、火葬場の人は「かわきもの」と言っていた。恥ずかしながら、初めて聞いた言葉。ビールなどを飲む人もいるらしいから、「おちゃがし」とはいいづらいのか。

・ん~、スナックとかでは使いそうな言葉のような気がしますが、どうなんだろ。とりあえず、私の頭の中では、葬儀用語になってます。

・「かわきもの」の対義語はなんだろう。形としては「なまもの」でよいけれど、意味は対応しないでしょう。「なまもの」の方が広い。でも、刺身とか野菜とかに対するものでしょうかね。「ひもの」とも異なるあたりも面白い。

・調べてみると、載せてる辞書が意外に少ない。自宅にあった小型のものだと、『明鏡』『角川必携』『明解(改訂版)』『岩波(初版・6版)』『三省堂新用字』『新明解(3版・5版)』『三省堂(4版)』にはない。

・中型というか机上タイプのものだと、『大辞林』『大辞泉』『広辞苑(6版)』には載っている。このクラスだと載せるのが当然のよう。が、より規模の大きい『精選版 日本国語大辞典』や『日本国語大辞典』にないのが意外。

・『日国大』にはもっと成長してほしいと思っている。その一つに専門的な言葉がある。術語・専門用語(専門語的用法も)だけじゃなく、隠語・俗語などをもっと大規模に増補してほしい。「かわきもの」もその一つ。

・語を増やすことが具体的な作業になるけれど、語の増えることが面白いのではない。一語に込められた(であろう)発想を、一つでも多く知らせられる仕組みのできることが愉快なのだ。