・国文学研究資料館の調査員会議。4割は事務連絡、4割がシンポジウム。2割は、昨年度購入した資料の内覧会だった。ずらりと並べられた諸本を、手にとって眺められるのは何よりの勉強。役得役得。

・『後漢書』30冊は古活字。しげしげと見る。外枠の接触部は切れてますな。ところどころ、色の薄い文字もありますな(=活字の高さが揃わないことがある)、などと見ていく。いま書目を見返すと『群書治要』もある。記憶にないが、見過ごしたか。ひょっとしたら、駿河版だったりしたのか。ちょっと無念。

・『萬葉集』の写本は、鳥の子紙のもの。隣にあった『おちくぼ』写本は美濃紙。やっぱり鳥の子は、繊維が緻密で光沢もあって良いなと思う。このように比較できるのも眼福。

・別室にも9点ほどあったが、こちらはケースに入っており触れないのが難点。『聚分韻略』は三重韻タイプで一山一寧の跋があるもの。『碧巌録』には「本朝濃州路瑞龍禅寺新刊」とあった。早稲田にも。PDFの3ページめ右端に書いてある。
お寺はこちらですかねぇ

・ちょっとびっくりしたのは、他の研究施設との共用スペースに無造作に置かれた和本たち。さすがに釣り糸で盗難を防止していましたが、それにしても。正式な蔵書というわけではないのかもしれない。画像右から4冊めの黒茶のものは、鳥の子紙に柿渋を塗り重ねたもののよう。寛文(1661~72)あたりか、ひょっとしたら寛永(1624~43)くらいのものかもしれない。