・オサマ・ビンラディンが殺害された。ふと思い出すのは9・11のおり、日本の原発が厳戒体制に置かれたことだ。仙台在住の先輩によれば、女川原発はもとより、仙台駅もぴりぴりした雰囲気が充溢していたという。不審者がいたら即、職質をかけたりしたのだろう。旅客機が原発に墜落させられることや、不意の実力行使を警戒してのこと。新たなテロ手法への対応だ。

・で、連想するのは東野圭吾『天空の蜂』。福井にある高速増殖炉「もんじゅ」に大型ヘリを墜落させるという(一種の)テロの話。筋でもそうだが、あとがきに震えた。東野あたりにも目配りができた先輩だったから、私も連想できたのかもしれない。

・この先輩には、いじられつつも、よく飲みに連れていってもらった。大学院生時代がなつかしい。当時、生協書籍部の一角に山と積まれた広瀬隆『東京に原発を』も鮮やかに思いだされる。電力も地産地消とするにしくはない。もし、東京都知事が、福島原発への支援の件で何事かみずからヒロイックな言動をするならば、お門違いもはなはだしい。