・我が敬愛する三上明子先生演奏の愛聴盤「フルート・イン・スタイル」が、な、な、なんと、ダウンロード販売開始だっっ! 試聴までできるなんて、どうなっちまったんだいっ!

・バロックから近現代(メシアンは現代とは呼べないか……)のフランス曲を聴けるのが売りなんだが、9曲目以降は、比較的よく取り上げられる(フルート業界での)著名曲。やっぱりこのアルバムの真髄は1~8曲にある。ブラベ、ドビエンヌ、トゥルー…… 知らねえだろ? 知られざる名曲を、堂々と紹介なさってるってわけなんでいっ! 

・ブラベは1・2・6は聴いてほしいね。短調なのに華があるだろ? これがフランスのエスプリってもんなんだ。バロックの作曲家も数々あれど、ヘンデル聴く暇があるなら、ブラベさね。試聴でうずいちゃったんなら、こっちでしのいでおくれ。1・2 3・4

・7曲めはドビエンヌ。ソナタの真ん中の楽章だけ。哀愁というか叫びが聞こえるだろ? こんな曲もあるんだよ。でな、1・3楽章を、別の演奏家のを探し出して聴いてみたんだけど、これが絶句物。めちゃめちゃ明るい。能天気な曲。ドビさん、きっと分裂症だったんだろーねー。satopyさんのMP3でも聴いてくんな。第1楽章さ(第3楽章追加)。おっと、第2楽章の全曲もよろしくな

・8曲めのトゥルー。どうです? この敗残の英雄のような、ヒロイック(?)なメロディは。これをこのまま歌いあげていきなさるんだ。乱暴なのではないが、かといって女性的な演奏では決してない。むしろ、男性的な、力強くも紳士的な演奏。俺が女ならほうっおかないような演奏だ。フルートに対する安易なイメージを打破してるね。いや、三上先生にとってはこうするしかない、という演奏なんだろう。それが、自然と陳腐なイメージからは想像できないものになっているんじゃないか。ここなんだよ。先生の偉いところは。試聴じゃわかんねぇところもあるから、暇だったらsatopyさんのでも聴いてくんな。渋さが足りねぇがな。

・トゥルーのグラン・ソロは13番が名曲で、まずまず演奏されている。カール・ハインツ・ツェラーの名盤は不滅の輝きがあるね。これを聴くと、他の演奏家のはとても聴けない。甘い。甘すぎるんだ。フルートという楽器がかもすにちがいないと思っている思い込み……清楚さ、柔らかさ、上品さ、たよわさ……そうしたものから一歩も出ようとしない演奏ばかりさね。ツェラーの13番に並ぶ演奏だと思うね、三上先生の12番は。

・しっかし、三上先生は、録音当時はたしか14金製の楽器じゃなかったか(現在は24金。強度を保つためわずかに異質の金属が入る)。ゴールドのきらびやかな倍音を、いぶし銀の厚みに変換して、実に奥深い響きを奏でなさるんだ…… 泣けるねぇ。会議疲れの頭にはジーンと響く。こたえられねぇ。

追記)
・satopyさんとこ、直リン、アウトだったかい? すまねぇ。こっちから行ってくんな