・ネット時代になって資料の閲覧が楽になったのは何より。もちろん、細部まで見るには、現物にあたるほかないのですが、ネット上の画像でも何とかなる場合は多くて助かります。

・最近追っかけているのが、慶長二(1597)年に易林という人が後書き(跋)を記した節用集。板木による印刷本で、次の4バージョンがあります。1)以外はネットで見ることができます。
 1)原刻
 2)平井版  国文学研究資料館 茨城大 九州大・筑波大(部分)  
 3)平井別版 京都大 東京学芸大(部分)
 4)小山版(易林の後書きなし) 早稲田大(画像をクリック)

・さて「ありがたみ」の分かる例を一つ。節用集はイロハ引きの用字集・辞典ですが、そのトの目印部分(登)に注目。

 平井版 国文学研究資料館本 茨城大本 九州大本(零葉集)

 茨城大本には、上辺中央に「ス」のような彫り増しがあります。何のためになされたのかは不明ですが、少し使いこんだ板木の目印になります。