並行輸入の車が車検で入庫です。
TOYOTAのTACOMA(タコマ)っていうトラック。
トヨタ車ですがアメ車みたいなもんです。
(シリアルNoから生産国は分かります。最初の数字「5」なのでホントにアメ車です。)
2年前に輸入され、国内新規登録の中古車。(日本国内では新車扱い)
当時、輸入した業者が
日本国内の保安基準に合わせ、改善し、
検査、登録と、やってあるはず・・・が・・・
車両を見てすぐに保安基準の不具合を発見
サイドマーカー(車サイド部にあるウインカー)が無い!
※自動車の後端の最外側から外側方1mの点における地上1mから2.5mまでの全ての位置から
指示部が見通せること。・・・に適さない
↑の画像は取り付けるサイドマーカーのレンズを位置決めで、テープで仮付けのところ
マフラー出口が横向き!(90°)
※排気管の開口部は鉛直面(車両前後面)に対し30°以内。・・・でなくては・・・
そして、よく見てみると
ドアミラーが固定式!
※ドアミラーは可倒式か脱落式であることとなってます。
(歩行者等が接触した場合に衝撃を緩衝できる構造であること)
可倒式とは国産車一般的に採用されている、手で押せば倒れる(たためる)Typeのミラー
脱落式とは衝撃が加われば取れしまうという構造の物で、両面テープや樹脂(プラスチック)
のボルトで取り付けてある物。
こいつは普通のボルトでがっちり固定されていたので、このままではNG!
通常整備に加え保安基準に準じた改善もしなきゃ・・・です
点検整備の後・・・
さて、改善作業しますか!
ドアミラーはユーザー様が適合品を入手しご自身で交換しました。(可倒式)
他、貨物車ならではの・・・ 最大積載量のステッカーを作成、貼り付け
・・・と、これで完璧ィ~
・・・って、実は、も一つ、怪しいところが・・・
運転席、助手席に貼ってあるフィルムが、ちと黒い・・・(ーー;)
透過率何%以上って規定がありますが・・・(詳しい数字は覚えてませんが)
まぁ、陸事で指摘され、検査されて規定から外れてればその場で剥がすつもりで・・・
と・・・とりあえずは、そのままで・・・
で、陸事の検査場では・・・
検査官に「ん!?」って顔で見られましたが
俺「何か!?」
K「いえ!何でもありません。」
・・・と、
今回はスルーできましたが。
今回、通ったから今後も通るとはいえません。
今後、(1年後以降)詳細な検査でNGになるかもしれません。
たまに、「前はこれで車検通ってたよ~!」ってユーザー様に言われることがありますが
(カスタムなどで純正外に変更したパーツを取り付けた時など)
その時はたまたま検査官に気づかれなかっただけなんです。
指摘され詳細な検査結果でNGならその都度対応しなくてはなりません。
・・・
・・・にしても
並行輸入業者って、なんで新規検査後に元に(国内の保安基準外)に戻すのだろうか!?
コストの絡みか!?
それならそれで
ユーザーには説明して引き渡すのが筋だと思うんだが・・・
今回のこのユーザー様も
「車検に通らない車(保安基準外)とは思ってなかった」と言ってました。
「ちょっと、怪しいぃな~」とも言ってましたが・・・
実は、俺自身、以前、そういう会社で働いた事もありました。
違和感を感じ、・・・辞めました。
色々と勉強にはなりましたが・・・ね
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