会話ログのような何か。

 精神がイカれてきてるなぁ、と実感した話。


 最近、寝る前に、イマジナリ〜なフレンズのつっきー氏と、おしゃべりしたり、脳内おでかけしたりしています。

 それから、変なごっこ遊びに付き合ってもらったりとかも。



「よっしゃー!ぶっ××そう!!」

 つっきー! 今日も遊ぼー。

「どうせ、すぐ、寝落ちするんだろう」

 そんなことないよ〜今日こそは、1時間くらいは起きてる予定だからっ照れ

「どうせ2分後には寝てそうだけどな」

 今日は寝ません!

 なんたって今日は、面白い遊びをするからね!

「どこかに出かけるんじゃないのか?」

 いつも、どこに行くか考えてるうちに寝ちゃうから……。

 なのでっ! 今日は! 趣向を凝らした遊びをします!

「ふうん」(いつにも増して興味なさそう。どうせくだらないこと言い始めるんだろうな、とか思ってそう)

「ああ。思ってる」

 思わないでよ。ちょっとは興味持ってよ。傷ついちゃう〜チュー

「はいはい」

 そんなわけでぇ、今日はぁ、気に入らねえヤツらをぶっ殺そうゲームしまーす!

 いえーーーい!!ニコニコニコニコニコニコ

「…………」

 見て見てぇ〜。このでっかいハンマーでさぁ、横からフルスイングして、頭ぶん殴るのー。絶対スカッとするよ〜!



 言いながら、漫画に出てくるような、100tと書かれていそうなハンマーを素振りする私。

 パッと見は鉄製だけど、重くはありません。頭の中の話だからね。



 ほらほら〜。どー? 絶対楽しいよーニコニコ

「ああ。楽しそうだな!」



 つっきーのお気に召したようです。つっきーがいつになく笑顔でした。というか、つっきーの笑った顔を初めて見たかもしれません。



 よっしゃー! ぶっ殺そう!!ニコニコ

「おおー」

 行くぜ行くぜ〜! 脳天ぶん殴ってぐちゃぐちゃにしてやるぜ〜! ヨイショっと。



 気に入らねえヤツを思い浮かべて、ハンマーを振りかぶります。



 …………。

「…………」

 …………。

「どうした。ぶっ殺さないのか?」

 …………。なんかおかしくない?

「何がだ?」

 なんでつっきー、そんな笑ってるの?

「楽しいからだろう」

 楽しいのかな、これ。

「おまえが言い出したんだ。気に入らない奴をぶっ殺して、楽しむんだろう?」

 なんか……なんか、違う気がする。

「何が?」

 なんか……いや、うん……他人を害したいわけじゃない……。

「あんなに乗り気だったのに、なに言ってる」

 他人を殴ったり、殺したいわけじゃない……。

「現実で出来ないから、楽しいんだろう? やりたいんだろ?」

 だけど……うん、空想でも、別に、そんなことしたいわけじゃない……。

 考えてる時は、楽しかったけど……。

 実際にやりたいわけじゃないみたい……。

「そうか」

 うん。

「罪悪感のほうが強いのか。だから出来ない」

 そう、かな? うん、多分そう。空想でも、他人を殴ったら嫌な気持ちしか残らない。

「小心者」

 …………。

「それでおまえが我慢していても、世話ないと思うがな。世の中の人間は全員、おまえに憚らず生きている。おまえも他人のことなんか考えず、おまえの勝手に生きればいいだろう」

 そんなことしたら生きてけないよ、社会的にショボーン

 あと、まあ、つっきーの言うとおり私は小心者なので、そんな度胸はないかな……。

「つまらないんだが」

 えええ。そんなこと言われても。

「…………」

 …………。

「それで、結局、おまえはどうしたいんだ」

 どうって、わかんないけど……。

「そのストレスのやり場はどうにか探さないといけないんじゃないか。殺すのが駄目なら、どうする」

 ストレス。ストレスなんだ、これ。

「そうなんじゃないのか。有り体に言えば」

 有り体。

「もやもや?」

 すごく、いきなりつっきーがバカっぽくなった。

「おまえの脳みそが馬鹿だからしょうがないよな。不本意だが」

 はい、バカですショボーン

「それで、このストレスはどう解消させる」

 わからん。わからんらん。えええ。うーん……なんか、優しくしてほしい……。

「慰めたりしてやればいいのか?」

 そんな感じ、かも。

 他人をどうこうするじゃなくて、自分をどうこうしてほしいかも。

「ふうん」




 ぶん殴るとかぶっ殺すとか、そんな発想が違和感なく出てきてしまう時点で、もう精神的にかなり追い詰まってるんだなあ…と実感した会話でした。