すぐ餌づけされちゃう女
長男の長男の長女というわけで、昔だったら「イヤでも婿をとって家を継げ」っていう立場なんだけど、生まれてこの方、およそ60年、縁談らしい縁談が来たことがない。
いや「話」は皆無ではなかったらしいのだが、ママや叔母たちが「お写真を見てから断るのも失礼なので」「あれは嫁として収まるタイプじゃないので」とか、テキトーなことを言って握りつぶしていたらしい。私本人には何の相談もなくだ。まったく頭にくる。
とはいえ、古くは幼稚園の頃の初恋から「恋愛」は着々としていたのに「結婚」がチラつき始めると「うまくいかなくなる」というのも事実で、周囲の大人は「よかれと思って」気をつかっていたのかもしれない。まあ、叔母の言うとおり、私は「奥様」に収まるタイプではないのかも。
アラカンになってくると「女は嫁いで1人前」とか「子供産んで1人前」とか「離婚してこそ1人前」とか「孫ができて、やっと1人前」とか言われ続けて……もううんざりだ。このまま半人前でいいやって思う。
よく怨霊とかが「末代まで呪ってやるぅぅぅ~~!」かいうけど、元気よく手を挙げよう。「はい、私がその末代です!」
そんな私がどんな男に「惚れてまう」かというと、ずばり「胃袋を掴んでくる男」なのである。私の顔を見て「あ、なんか疲れてそう」と思ったら、すかさずチョコレートを口にねじ込んでくれるような男だ。
もう「これ、俺が作ったブラウニーなんだけど食べてみない?」と、そっとタッパを差し出されたり、仕事終わりに「今日寄っていかない? タイカレーができてるんだ」とか、「なかなか風邪が治らないだろう? オックステールスープ作ってきたから、それ飲んで寝てろ」とか言われたら……もう相手が「ただのベーキング小僧」だろうが「サイコパスなプレーボーイ」だろうが「おふくろ気質のゲイ」だろうが惚れてしまうのだ。
料理のできる男って、本当に素敵ぃぃ! ドラマや映画でも「男子厨房」シーンって何回も見てしまう。なんというか、料理する男ってセクシーなのだ。「あぁ私も、あの大きな手で料理されちゃいたぁ~~い!」とか叫びそうだ。
特に今は毎日3食、ほぼ365日、ママと私の食事を私が作っている状況だ。もうね、ハードルが下がりまくり。ご飯に納豆かけてくれるだけでも「私のために作ってくれる」男はポイント高いと思うわ。結婚まで行くかどうかは全然別の話だが。
↓キッチンがどんなにグチャグチャになろうが許せる
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