美女祖母と美女母からの英才教育 | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

 

美女祖母と美女母からの英才教育

 

多少の身内贔屓は差し引いても、ウチは美女が多い。

 

父方の祖母は大正の女学生時代、「はいからさんが通る」を地でいくキュート系お嬢様で、近くの高等学校の学生にモテモテで困るほどだったそうだ。大叔母曰く「この子が学校から帰ってくるとつけ文(ラブレター)で着物のたもとが重くなるほどだった」そう。

 

一方、母方の祖母も、生涯通じていつも「○○小町」というあだ名がつくような美女だった。当時の集合写真を見たことがあるのだが、かなり目を引く美しさ。現代でも通用するような上品系美女である。いかにもモテそうな顔立ち。

 

その娘であるうちのママはバービー人形のようなプロモーションで、独身の頃はしょっちゅう「ミス○○コンテストに出てほしい」とか推薦され、頑なに断っていたらしい。で、彼女のすごいところは、そのアンチエイジング能力。40代のころで老化が止まって、60代の頃は20歳も若く見られるというオバケのような人だった。今はもう90近いが、脚が長くてカッコいいお洒落ばあさんだ。

 

で、その血筋を引いている私はといえば、パタリロ体形のずんぐりむっくり。「ひざの下はすぐかかと」という感じの短足で、「似ている」と言われる有名人は葉加瀬太郎か茂木健一郎という「美女」の世界とは無縁な人間だ。服も「まずサイズありき」だから着られるものをテキトーに着ている。

 

そんな私に父方の祖母は言った。「ぽてちゃん、美醜は所作で決まるのよ。あなたはバタバタ動き過ぎ。ゆっくり歩いて間に合うときは走りなさんな。立ち上がるときも座るときも1・2・3と数えて、ワルツのリズムでゆっくり動きなさい」

 

母方の祖母は言った。「自分が女だってことを忘れちゃダメなの。ちゃんと口紅をつけなさい。この指輪をあげるから、つけておきなさい。指輪が目に入ったら身づくろいをするの。いつも鏡を見て、自分がどんな風に笑うか、どんな風に食べているか、よく見て気をつけなさい」

 

私は指輪とか腕輪とかが大嫌いなので、あの指輪はオルゴールに放り込んでそのままだ。

 

ママは言う。「おデブでずんぐりむっくりだからこそ、背筋を伸ばして立ちなさい。地下鉄のホームはパリコレのランウェイだと思って歩くの。自分はこの世で一番キレイだと思いなさい」

 

まぁ、ママの訓示が効いたのかどうかわからないが、私の歩き方は背筋が伸びてはいるらしく、仲間うちでは「ダースベーダー登場」だとか言われている。道場のワンコを散歩につれていくときは「西郷どん」と呼ばれていた。

 

なんかやっぱりウチの3大美女とはキャラの方向性が違うようで。英才教育も受け手によっては……ううむ、みなまで言うまい。

 

 

↓スペイン国立バレエ団がモデルを務めた最高にカッコいいファッションショー

 どうせならランウェイでこんな風に踊りたい。