ADHD炸裂的運転免許更新
免許センターで名前連呼されるってどうよ?
ハガキが来て、今年の誕生日の1カ月後までに「免許センター」に行って更新手続きしなくてはならないことになった。
自慢じゃないが、私はゴールドドライバー様だ。免許をとってから2回しか運転していないのだから無事故無違反あたりまえ。免許をとってはみたものの「私には運転は無理だ。加害者になるリスクは捨てよう」と思ったからだ。
誤解を産んではいけないので説明しておくと、ADHD族は交通事故率が高いことがいくつかの調査結果からわかっているが、個人差が非常に大きくA級ライセンスを持っているような人も多い。
で、今回の免許更新で私のADHDっぽさが満開になった。
まずは「おしらせのハガキ」がどこにしまったかわからなくなり、このブログで「どうしたらいいの?」と叫んだりもした。誕生日の数日前にハガキは見つかったのだが、日程的猶予はあと1カ月だ。
そこから先伸ばす、先伸ばす、先伸ばす……だって雨が降ってるんだもん。化粧しなくちゃなのに真夏日なんだもん。今日は絶対に行こうと思ったら祝日で休みなんだもん。
「オバちゃんが何を言う」と言われそうだが、化粧の問題はけっこうデカい。今年作る免許証は2024年まで有効、それまで写真は変えられないのだ。暑い日を選んだら免許センターにたどりつくまでに化粧がデロデロになってしまう。レフ板効果を狙ってトップスも白を着たい。
ということで、気温がちょいと下がった9月某日、期限ぎりぎりで、白いシャツを着て、京劇にゲスト出演できそうな厚化粧で免許センターにむかった。
「はい、この用紙の太枠の中全部埋めて、うわ期限ぎりぎりで来たね」
「ぽてたろうさ~ん、ちょっと」
「ここ、住所じゃなくて名前書く欄だから、こっちに書き直して」
「ぽてたろうさ~ん!」
「あのね、名前がミシン目にかかっちゃったから、こっちにもう一度書き直してくれる?」
「ぽてたろうさ~~ん!!」
「引っ越ししたの? じゃ、なんで住所書いちゃったの? これ、マジックで消しますよ、いいですね。じゃあ、写真撮ったら教科書もらって待っててくださいね」
「はい、撮りますよ。はははは、書類が一発で通ってたら前の回にぎりぎり間に合ったね。次の回まで1時間、座って待っててね」
「はい、講習を始めます。撮影のときにもらった教科書を出してください。はい? 教科書をもらってない? なんで? 写真は撮ったの? じゃ、もらってきて」
「え? 写真撮ったのに教科書もらわなかったの? なんでもらわなかったの? 普通みんな気がつくんだけどね」
「いやぁ、ぽてたろうさんみたいな人は運転にはくれぐれも気をつ……あ、ゴールドなんだ。うん、安全運転守ってね」
そんなこんなで午前中がつぶれる。
家に帰ったらママが免許証を「見せろ」と待っている。
「えぇ? なにこの写真。詐欺! どんな化粧するとこう写るのよ?」
「基本は京劇?」
「キミ、この化粧で警察に行ったの?」
「正確には免許センターだけどな」
「浮きまくっていただろう?」
そうかしら?
↓気にしな~い!