八王子県民ショー | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

 

今日は東京の日 東京で1番好きな場所は?

23区内で出会うと、

まず「どこ中?」から始まる

八王子県民ショー

 

なにかのプロフィールに「東京都出身」と書くのは、なんとなく「嘘だ」と感じる。なぜなら私は「八王子出身」だからだ。「東京都出身」ってのは「23区内出身」の人が書くことだと思う。大人になって転入してきた人にはわからないかもしれないが、それくらいカルチャーが違う。八王子は東京最寄りの地方都市だ。

 

私はフリーランスだが、特に仕事場やオフィスを持っていないので、名刺にはモロに自宅の住所が書いてある。これに反応する人は本当に激しく反応する。

 

「あ、八王子ですか? 私もです。どこ中?」

 

八王子は新興の住宅地が多いので地名で言われてもピンとこない。だが、八王子出身者なら中学の名前を聞けば、だいたいの位置とそれぞれのカラーは頭に入っている。「○中? バスケ強いよね」ってな具合だ。

 

「どこ中?」

「○○中です」

「あ、じゃあタレントの▽▽の後輩ですか?」

「いえ、2コ上です」

 

これが典型的な八王子市民の会話だ。

※芸能人のほとんどが「八王子出身」を公表していない。なぜなら彼らは「東京都出身」と書けるからだ。公表してるのはヒロミとタッキーぐらいのものだろう。

 

 

まあ、八王子は面積も広いが人数も多い。東京都民の25人に1人は八王子市民なのだ。八王子に住んでるからといって何をそんなに盛り上がることがあるというのか?

 

無言で「市民の苦労」を分かち合うのだ。

 

たとえば。23区内の人々は「立川より先に文明はない」と思っている。その証拠にマツコの『月曜から夜更かし』の中央線特集では、終点は八王子を通り越した「高尾」なのに、手前の立川まででブチ切られた。多摩川より西は「未開の地」扱いなのだ。八王子市民57万人のブーイングを受け、後日「立川~高尾」編が放送されたが、その「やっつけ仕事感」たるや……やんない方がよかったんじゃないかと思う。

 

冬は都内が雨でも八王子は積雪6㎝。夏は都内で夏日でも八王子は真夏日。盆地なのでしょうがない。今うっかり「都内」と書いてしまったが、八王子も東京都の一部だ。だが、八王子市民の大多数が23区内に向かうことを「東京に行く」と表現するのだ。たとえ、目的地が新宿でも渋谷でも「東京に行く」だ。川を2本越え、ほぼ1時間電車に乗るので“上京”感がハンパない。夜は毎晩が「帰省」だから、「座れないから新宿からあずさに乗っちゃおう」「ついでにビール飲んじゃおう」などという発想になる。

 

↓これはどう見ても上り

 

言っておくが、そんな田舎でも八王子駅の半径3㎞以内に住んでいる人はほとんどいない。みんな八王子から1駅、もしくはバスに乗って散っていくのだ。終バスを逃さないためには、うかうか飲み会にも出ていられない。ちなみに八王子駅始発のバスのほとんどは「◇◇霊園」行か「■■大学」行だ。大学の構内には「マムシに注意」の看板が立っている。

 

そんな八王子市民の主食は、なぜかミシュランで3つ星をとった高尾山周辺で採れる自然薯。とろろそばは毎朝の食卓に欠かせない(←うそです)。ちなみに50代以上の八王子市民の半数以上は「八王子ラーメン」と言われても「なにそれ?」となる(←こっちは本当)。「パンカツ」についても以下同文。生涯で1度も見たことがない。

 

 

 

実は、八王子市民は「自分は標準語を喋っている」つもりでいるので、23区内では使われないボキャブラリーに「え、それどういう意味?」といったツッコミを入れられるとパニックに陥る。都内では「行くべ」とか「食べんべ」とか言わないように語尾には細心の注意をはらっている。

 

かくれ八王子市民をあぶり出すのは簡単だ。真正の市民なら「車人形」のマンホール蓋は踏めない。リスペクトする歌手は、地元に住んでいないユーミンより高額納税者の北島三郎だ。

 

そんな八王子市民が楽しみにしている八王子まつり。各町内自慢の山車が甲州街道を練り歩く。2019年は8月2日(金)~4日(日)。

 

 

 

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