おすすめの銭湯教えて!
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そうだそうだ、昔ちょっと手伝っていた銭湯オーナー向けの専門誌のタイトルも「1010」だったっけ。
正直、銭湯にはトラウマがある。
わが家の風呂を工事したとき、銭湯に1週間ほど通った。当時、小学6年生だった。最初のうちは「大きなお風呂、いいなぁ」なんて、調子よかったのだが、とんでもないことが起きた。
ある晩、同じクラスの男子がお母さんと一緒に女湯に入ってきたのだ。
ちょっと、冗談でしょ?
当時、私の身長はすでに157㎝。初潮もあって、ブラもしていたし、服は大人の9号を着ていた。肉体的には完璧に中学生だ。
一方、テキはクラスの中でも大人しく、目立たない「チョモ」だった。小柄で「いかにも「小学生です」という感じ。年さえ知らなければ「ママと一緒にお風呂」でも不自然感はなかったのかも。
そうは言ってもなぁ。相手のハダカが見えるのもイヤだが、自分のハダカを見られるのはもっとイヤだ。しょうがないので、とにかく湯舟に潜り込み、チョモをにらみつけた。私の視線を感じたらしいチョモは心底びっくりしたようで、雑に体を洗い、湯舟にも浸からず、お母さんに叱られながら浴室から逃げ出して行った。
納得がいかなかったので、帰りに番台でおばちゃんに聞いた。
「おばちゃん、男子は何歳まで女湯に入っていいの? さっき同級生が入ってきて、ビックリしたよ」
「ああ、そうなの。まあ、何歳までっていうのは親の判断だね。いろいろ事情もあるし」
おばちゃん、わかってない?
「じゃあ、私がパパと男湯に入ってもOKなの?」
「それはパパがOKしないと思うよ。ちょっと、お姉ちゃん、最近こっちに引っ越してきたの?」
「ううん、近くに住んでるよ」
「じゃ、お風呂の工事か何かでしょ? あの子のうちは、1年中来てくれるお得意さんだ。あんたはお風呂の工事が済んだらもう来ないでしょ? そういうことだね。ここはあの子のナワバリなんだから、ヨソモノがツベコベいわないの」
大人の事情はわかったが、スッキリしない、と、顔に書いてあったらしい。
「じゃあね、お姉ちゃんは毎日、一番風呂に来なさい。あの子が来るのは毎晩今頃だから。あっちにもそう言っとく。はい、おしまい」
昭和のルールは、まあこんなもんだった。