第17話 正直な気持ち(3/3)
ルウは優しくアオリの肩を掴むと、ゆっくりと唇を離した。
「アオリ様、落ち着きましたか?」
二人の鼓動は高まっていたが、ルウは懸命に自分を押さえる。
アオリは頬を染めてうつむいた。嬉しさと恥ずかしさで、ルウの顔をまともに見ることができない。
自分が取ってしまった大胆な行動に驚いてもいた。
ルウはいつにも増して、アオリを愛しく想いながら、アオリをまっすぐに見つめる。
「アオリ様。私は今まで、貴女への気持ちを押さえて参りましたが、やはり無理なようです。
私は貴女のことを愛しています。
この先何があろうとも、貴女を命がけで守り通すこと、どうぞお許しください。」
アオリの手を取り、そっと口付けた。
「もう、お休みください。明日も早いですからね。」
にっこりと微笑んで、ルウは部屋を後にした。
アオリはしばらくの間、その場に立ち尽くしていたが、ルウと想いが通ったことをとても喜び、興奮したままベッドへと潜り込んだ。
鼓動が激しくてなかなか眠れなかったが、疲れもあってしばらくすると、深い眠りに落ちていった。
ルウはと言えば、目が冴えてしまい、アオリのことが気になって気になって、眠れぬ一夜を過ごす羽目になった。
ルウにとって、長い一夜がやっと明けようとしていた。
朝日が窓の隙間から差し込んでくる。
ヒュウは大きなあくびを一つして、腕を伸ばした。
「ねえ!今日は、少し足を伸ばして、街の入り口まで行ってみない!?」
ラシアルは起きたばかりのヒュウのもとに駆け寄ってきた。
最近は街の近くにも魔物が出没するらしく、街の門には厳重な警備が敷かれている。
そんなところに行くことは禁止されていたのだが、好奇心旺盛な年頃のラシアルに、何を言っても無駄なことはわかりきっていた。
ヒュウは「少しだけだぞ」と言いながら、ゆっくりとベッドを降り、顔を洗いに部屋を出た。