ドイツのロストックという町へピアノデュオで留学に来て、約半年が経過しました。


2023年の9月下旬に渡独して、

滞在期間はまだ約4ヶ月、


今年の2月に入ってからは、嬉しいことに日本でも本番があり(その他にも色々な事情が重なり)日本に一時帰国してます。


日本、やっぱり最高に良い国だ✨

なんて思いながら、このブログを書いてます。


ドイツに到着してからの最初の1、2ヶ月は、

心身ともにとっても辛くて、

毎日のように床にうずくまって泣いてました。


日本でどれだけぬくぬくと生活させてもらっていたかと、痛いほど気付かされました。


そういえば私たちも既に交際6年目で、

カップルで同じ夢を追いかけて知らない国に留学して、闇雲に勉強して、急に同棲もして、こんなこと客観的に見てもかなり珍しいことだと思うし、実際とっても大変な思いをしています。


留学前に、

「最初の1年間は、棒に振ったとしても、2人(私と彼)の在り方を考えてください」

と加藤先生が強く私たちに仰っていて、



ピアノの練習時間を確保するのが難しいくらい生活するための手続き等に追われる中で、

それと同時に私たちがお互いの為にどういう人間であるべきか、常に考えさせられる日々でした。


気づいたのは、

お互いが自立すると自然とお互いに無い部分を補うようになって、助け合う感覚。

単純に物事もどんどん進むようになるし、自然と気も遣えるようになりました。十分仲良しな私たちだったけど、更に良い関係になれたような気がします。


音楽性としては正直迷走中で、上手くなった感覚はまだありません。

だけどそれでも、2人で音楽を頑張るための基盤はできたのかなと、それだけは2人で自信持って言えるし、この4ヶ月間においてはそれで満足してます。


先日加藤先生ともお話させていただいて、そんなもんだよね〜って仰ってくれて、来ゼメからはこれでは許されないことを察しました。笑




渡独の日。

羽田空港、見送りの人々に見守られながら、長ーいエスカレーターを登って搭乗口に行くのですが、登るにつれ涙が止まらなかったです。


ロストックまでは、

羽田空港(東京)→ヘルシンキ(フィンランド)→ハンブルク(ドイツ)


の乗り継ぎで向かいましたが、

羽田空港→ヘルシンキの10時間くらいは

ずっと大泣きでした寂しかったなあ。


相方は横で、「俺がいれば大丈夫っしょ!!立ち上がる

とか言ってたのを今思い出した、心強かったです。

1人で留学に行ってる先輩、お友達、

みんなすごいなあ。

覚悟、勇気と目標が無いと留学なんて無理だーーって改めて感じました。


色々な事を乗り越えて自分たちも手に入れた

ずっとずっと楽しみにしていた留学生活だったのに、とっても寂しくて不安なスタートでした。


スーツケースの荷物は、23キロ×2 と10キロのサブバッグとリュック、

加藤先生に、ipadがあれば生きていけるので極力荷物は少なくして行きなさいねー。

なんて言われていたのに、持っていきたい物がありすぎて、身体を痛めながら運びました。









とはいえ、ここからが地獄で。

私たちは住む場所が無い状態でドイツに来ました。


「すぐ内見に行けないのは大家さんにもご迷惑をかけるし、現地に着いてから探した方が良い!」

と言ってるけど、


実際には、日本にいる間に2人で協力してドイツのお家を探しするなんて無理だった😭


知らないこともいっぱいだし、

何より現実味が無くてなかなか効率よく進まなくて。


ちなみに現地でお家を探してる間は、ホテル生活でした。



ホテル前に、スーパーとドラッグストアがあって、100往復くらいしました。☀️



ホテル前の景色。

この景色も100回くらい見ました👀


ホテル生活中の問題は、

とにかくコスパの悪さと、食事の栄養バランスの崩壊。

栄養バランスについてはもう気にしてられなくて、かろうじてスーパーのサラダを食べて栄養摂ったり(ただこれも高いから自分たちにとってはご褒美のような)


挙げ句の果てケバブを半分こしたり、




バナナを食べたり、



チョコ(ちゃっかりリンツ)と、ホテルの無料コーヒーで何かを満たそうとしたり、



毎日お金が飛んでいくことに対しての罪悪感と、

良いバランスの食事が取れないストレスで、

かなり苦しめられました🥹


とにかく早くお家を見つける為に、毎日メールを送りまくる日々でした。


そんな中、練習もしたり。

練習できる時間は、かなり心が保たれました。







結局ホテル生活中は約2週間くらい、

自分たちが想像していたより早くお家を見つけることができました。


これも全部、ロストックに住んでいる日本人の優しい先輩方に支えられたお陰です😭❤️


 


私たちは家具もないまっさらなお部屋に入居した為、家具は基本的にIKEAのロストック店で購入しました。先生が留学してた頃はハンブルクにしか無かったらしい。ロストックとハンブルクの往復はキツイ…






入居できたものの冷蔵庫、キッチンの水道が壊れてて食料を買うことができず、料理もできなかった為、しばらくご飯は相変わらず外食…


そんな中、ご近所に住んでいた大先輩の彩ちゃんとリサちゃんがお肉を持ってきてくれました😭
私もまーくんも、とにかく嬉しくて美味しくて、泣きながらいただきました。

坂本姉妹とは徒歩30秒くらいのご近所さんで、
その後もお2人が完全帰国されるまでは、ずっとずっとお世話になりっぱなしで
お2人の優しさには、もうありがとうございますの言葉だけじゃ感謝しきれません。

春からは2人がいないと思うと、寂しい🥹🥹
ずっとずっと応援してるよ💛


IKEAで購入した家具は基本的に組み立てサービスを頼むとお金がかかってしまうので、自分たちで組み立てました。力仕事はまーくんが頑張ってくれました、ありがとう🕊️





そしてそして、

アップライトピアノをレンタルしました。

最初は私が金銭的な問題で渋っていたのだけど、

今となっては借りて良かったと感じてます。

学校も1日中練習できるわけじゃ無いし、

とにかく譜読みがお家でできるのは有難いことです😭




なんて感じで生活を落ち着かせて、

手続き系も色々。

住民登録、学生健康保険加入、ドイツ口座の開設、そしてビザの発行!


ようやく12月の上旬に、無事学生ビザを受け取ることができました。季節はクリスマスマーケット真っ盛り🎄


お家の近くでクリスマスマーケットが開催されていた為、合わせに行く前に寄り道したり、夜ご飯をここで食べたり、とっても刺激的な時間を過ごしました。


クリスマスマーケットが終わってしまう1月、何を楽しみに過ごそう?と毎日話してしまうくらい。来年も楽しみだなあ。



家族・親戚や、日本でお世話になっていた先生方に、クリスマスカードを書きました。

ドイツから日本の郵便、無事に手元に届くと嬉しい。そんな当たり前のようなことにさえも、小さな幸せを感じました。




振り返っていたらキリがないのでこの辺りで終わりにします。


この先ピアノを続けていけるのか、

留学を経てその後私は、私たちは何をするのか、

どうやってお金を稼いでいくのか、


とか、今考えても仕方がなさすぎること事をぐるぐると考えてしまいます。これは私の癖。


だけどただひとつ、実際今、そんな事を考える暇も本当は無いくらい向き合わなきゃいけないことが山ほどあるということは、けして当たり前なことではないと、心からそう思います。


温かい家族に支えられて、素晴らしい環境で、

彼と色々な経験をさせていただけて、

本当に幸せです。


そういえばこの前先生に、

芝田さんの考えていることに答えはないよって言われたなあ。


春からも更に頑張ります💛