江原啓之さん「八つの法則」 | たましいの響き

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一、霊魂の法則


人はみな霊的な存在である。

これが「霊魂の法則」です。八つの法則の大前提となるため、ぜひ最初に理解していただきたい法則です。


私たち人間は、単なる肉体だけの存在ではありません。死んでしまえばすべておしまいという空しい存在では決してないのです。


私たちは肉体と霊魂が折り重なった状態でこの物質界を生きています。霊魂こそが私たちの本質であり、肉体は、この世を生きている間だけ借りている乗り物のようなものにすぎません。


誕生とともに肉体に宿った私たちの霊魂は、死と同時にまた肉体を離れ、霊的存在として永遠に生き続けるのです。


この真実を知り、理解することは、人生を真に輝かせるために欠かせないことです。


逆にこの真実を知らなかったり否定したりしていると、生きる意味さえあやふやなまま刹那的な人生を送ってしまうことになるでしょう。人生の中で誰もが体験することになる三つの大きな苦しみから逃れることも困難になります。その三つとは、死に対する恐怖心、死別の苦しみ、そして人生を不幸と思うことです。


二、階層の法則


霊的世界は無数の階層に分かれていて、あなたは死後、あなたのたましいの成長のレベルに応じた境地に行くことになります。これが「階層の法則」です。


すべての人間は、霊的存在として、たましいの浄化作用もしくは霊的成長を志しています。その進み具合を「心境」と言ったり、「霊格」と言ったりしますが、これは人によりさまざまです。


私はいつも「霊格」のことを、わかりやすく「たましいの年齢」と表現しています。


「たましいの年齢」とは、すべての前世をも含めて、そのたましいがこれまでにどれほど多くの経験と、深い感動を積み上げてきたのかの度合いです。


死後の世界は無数の階層からなる、厳然とした「差別界」です。


誰もが例外なく、死んだ時点での自分の心境に合った階層に、平行移動していきます。生前の地位も名要も貧富もまったく関係ありません。死後はたましいがどれだけ純粋で、どれだけ輝いているかということだけが問われるのです。


失敗を恐れずにたくさんの経験と感動を積み重ね、より透明なたましいとなってあの世へ帰ることこそが、私たちがこの世に生まれてきた意味なのです。


三、波長の法則


自分の心のあり方が出会う人や出来事を決めている。これが、「波長の法則」です。


人間が心に持つすべての思いは、想念という霊的なエネルギーを生み出します。そして、「類は友を呼ぶ」という言葉が昔からあるように、同じレベルの想念の波長を持ったもの同士がお互いに引き寄せ合うのです。


今のあなたを取り巻いている人たちを思い浮かべてください。どんな人たちが日常生活の中にいるでしょうか。


愛情と優しさに満ち、前向きで素直な心を持った人たちなら、あなたも前向きな、高いエネルギーを持っていると言えます。


反対に憎しみや妬み、蔑みの心を持つ人たちに囲まれていれば、あなた自身も否定的なエネルギーを持っていることになります。


すべては自分自身の波長しだいです。自分が波長という大事なエネルギーを放っていることを自覚し、つねに自分の波長を高く保つように努めてください。


日々出会う人や出来事を自分の鏡として常に意識し、そこから学び取っていくことが、「波長の法則」をフルに活用した生き方なのです。


四、守護の法則


「人間は生まれるときも死ぬときも一人」と言われます。けれども霊的視点で見れば、ひとりぼっちで生まれてくる人は誰もいません。


私たち一人ひとりに、いつも寄り添って見守っている霊的存在があります。これが「守護の法則」です。


その存在とは「守護霊」や「背後霊」と呼ばれている霊です。英語で言うと、ガーディアン・スピリット、またはガーディアン・エンジェルです。


この現世を生きているすべての人にそれらの霊はついていて、私たちが困難な人生に絶望しているときも、深い孤独や悩みに陥っているときも、片時も離れず、大きな愛で見守ってくれています。


守護霊の願いは、私たちのたましいを大きく成長させ、より輝かせることに尽きるのです。


そのために私たちの人生が学び多きものになるよう、ただそれだけの目的に沿って私たちを導いているのです。


五、類魂の法則


霊的世界には、私たちの一人ひとりに「たましいの家族」なる存在があります。それが類魂(グループ・ソウル)です。


誰もが必ず霊界に、現世の家族以上に深い絆で結ばれた「たましいの家族」を持っているのです。これが「類魂の法則」です。


あなたのたましいは、あなたの類魂の中の「一部分」です。類魂の中の「一人」ではなく「一部分」と表現しているのは、霊魂は物質ではないため、一人、二人とは数えられないからです。


類魂を構成するたましいは、霊界においてはみなつながっています。類魂はその中でもごく近い同士、と言うよりほとんど均質な霊魂のひとまとまりなのです。ですからあなたの類魂そのものを、「あなた自身」ととらえてもいいでしょう。


広い意味で言えば、すべてのたましいが類魂です。あなたの類魂は、さらに大きな類魂の一部です。その大きな類魂もまた、もっと大きな類魂の一部です。そうして遡っていくと、すべてのたましいは広義の類魂なのです。みな同じ大霊の子、神の子どもなのです。


六、因果の法則


「自分がしたことは、いつか自分に返ってくる」とよく言われます。「みずから蒔いた種子は、必ずみずからが刈り取らねばならない」という言葉もあります。「因果の法則」は、まさにこのことを指しています。


因果とは文字どおり、原因と結果のことで、カルマとも言います。


今ある状況はすべて、これまでの自分のあり方(原因)の結果だというのが「因果の法則」です。


この世には奇跡も偶然もありません。すべては「因果の法則」という自然の摂理にもとづいた、いわば必然なのです。


原因となるのは「行い」だけではありません。あなたが話す「言葉」、心に抱いた「思い」さえ、すべて目には視えない霊的なエネルギーを放ち、いつかあなたのもとに何らかの結果となって返ってきます。


この法則が働く正確さはスーパーコンピュータをはるかに凌ぐものです。


七、運命の法則


「運命」という言葉があります。


世の中には、自分の人生を既に決められたものとし、何事も運命のせいにする「運命論者」がいます。テレビや雑誌でも、占い師などが「あなたの運命は決まっている!」などと語っています。


しかし、あなたの運命は決して一つに定められているものではありません。


「波長の法則」、「因果の法則」からわかるように、あなたの人生の流れはあなた自身が作り出すものなのです。これが「運命の法則」です。


もしあなたの運命が既に決められているものなら、この現世に生まれてくる理由など何もないことになります。


あなたは決められた通りの人生をだらだらとただ生きていけば良いのですから、努力をする必要も悩む必要もありません。


しかし、人生はそのようなものではないのです。あなた自身が自由意志で決めていくのが人生であり、生きることの喜びです。


八、幸福の法則


ここまでの七つの法則をふり返ってみましょう。


あなたは永遠に生き続ける霊的存在であり(霊魂の法則)、たましいを磨いて大霊に少しでも近づけるよう、ひたすら浄化向上を目指しています(階層の法則)、


そのためにあなたはこの世に生まれ、自分の波長やカルマが引き寄せたものを通じて、多くを学んでいます(波長の法則、因果の法則)。


より多くを学ぶためには、まずあなた自身の宿命を受け入れ、運命の仕組みを知ることが大切です(運命の法則)。


人生の旅には苦難がつきものですが、どんなときもあなたは守護霊や類魂の愛に包まれています(守護の法則、類魂の法則)。


これらの法則は個々に独立してではなく、渾然(こんぜん)としてからみ合い、相互に作用し合いながら働いています。


どれ一つ欠けても霊的真理を語ることはできません。そして霊的法則は、時間的にも空間的にも、私たちの想像が及ばないほどの大きな規模で、しかも一つの見落としもなく正確に働いています。


いったい、このような大がかりな法則が働いているのは何のためなのでしょう。


もうここまで読んでおわかりの通り、すべてのたましいが、やがていつか大霊、つまり神と一つになるためです。これを個人レベルでひらたく言えば、霊的法則は私たちが真の幸福を得るために働いているのです。これが、「幸福の法則」です。


一般に考える「幸せ」は、この世の視点で考える「幸せ」であり、物質的価値観に基づいていることがほとんどです。


しかし、霊的視点で見た幸せは違います。ときには苦難に遭い、試練を克服しながら、愛を学び、みずからのたましいの濁りをきれいにしていくこと。それこそがたましいの真の幸せであり、神に近づいていく唯一の道なのです。


以上、江原スピリチュアリズム「八つの法則」です。


江原さんからのお話。


この世を生きる上で、スピリチュアルな世界、つまり霊的世界について知ることは大変重要です。


この世が存在する意味、私たちが生きる意味は、霊的世界の存在が前提になければ、とうてい説き明かせないからです。


霊的世界の存在を知ると、この世の人生が旅のようなものであることも理解できます。私たちのたましいは霊的世界というふるさとから来て、やがてまた霊的世界へと戻っていくのです。


この世がどのようなところか。そこへ人は何のために生まれて来るのか。そしていかにして生きていくべきなのかを、「人生の地図」は示すものなのです。


「人生の地図」の八つの法則は、シンプルだけども奥深い、厳しいようでいて限りない愛に満ちたものです。


折りにふれて、繰り返し読んでください。


日々遭遇する具体的な出来事と照らし合わせながら読むことで、初めて身になっていくものだからです。


江原啓之さん 「人生の地図」を持つための八つの法則」より。