桐野夏生さんという人 | potatoねえのブログ

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ロンリネスを読み終えました。

 

 

 

相当前から桐野さんのファンです。

前回読んだ猿の見る夢が男の小言を小説化したものとしたら

今回は女性の小言の小説化だと思いました。

誰もが心に抱えるふとした感情を、人間のつながりとともにうまく書き表し、結果的にそれぞれの人物の個性が際立ちながらも、根底ではどの人間も似たりよったりの存在で、みんなの悩みがそれぞれ根本的に同じものの産物だと気付かせてくれます。だからどの登場人物にも結局同感するところがあり、物語にのめり込んでしまう。

今回も面白かったです。

 

皆さんもぜひ。

 

文学が苦手な方は、桐野さんに前半作品をぜひ。