さすがに大人になるにともない、人が傷つくことを言う人間は少なくなりました。


ちょっとホッとする毎日を送ったりもしていました。



が、修学旅行やイベントのスナップ写真を見ると、口を開けて大笑いしている写真は全くありません。

やはり、歯並びの悪さは、切っても切れない悩みでした。




・・・しかし、しかし、何の因果か21歳の春、コンピュータのインストラクター(講師です)に任命されました。

人前で発言すること、歯を見せることが大の苦手な私が、こんな事になるなんて・・・。


かなり絶望もいたしました。



プレッシャーで大変な時期が数年続きましたが、今思えばこの仕事のおかげで、(多少は)論理的に物事を考える事ができるようになったと思っています。どういう仕事が、自分にどういう影響を与えるか、計り知れませんね。


で、講師時代ももちろん歯並びのコンプレックスはいつもあったのですが、気にしていては仕事になりません。


語尾があいまいにならないようにするには、頬・あご・舌をしっかり動かさねばならないため、受講者の方には私の「歯」も見えていたはずですが・・・


不思議と「歯」に注目している人はいらっしゃいませんでした。


その時思いました。


自分がコンプレックスに思うと、そこを意識してしまうから、相手にもそれがばれてしまうのではないか?


ということです。


とは言うものの、コンプレックスがそう簡単に消えるものではありませんよね(笑)


いつも心が葛藤していました。