次にやって来たのは小牧ダム(写真)。もうだいぶ前から〈私の行きたい場所myリスト〉に登録されている。今年のシルバーウイークは例年より長い連休なので、大勢の人たちが外出すると考え、できるだけ観光客が少ない場所を選んだのだ。
当初の計画では、能登半島の先端にある禄剛埼灯台で点滅を始める灯火を眺め、富山県在住のブロガーさんが教えてくれた恋路海岸にオープンしたカレー店で夕食にし、そのまま海岸の駐車場で車中泊するつもりだった。(写真/国道156号にダムの天端が直結している珍しい構造となっている)
さらに2日目は、フィッシングブリッジ赤崎の桟橋でたこの騙し釣りに興じ、輪島市門前町にある總持寺祖院を参拝しながら、能登半島地震からの復興がどのように進んでいるのか知りたいと思っていた。その後、道の駅氷見で「総湯」に入り、そのまま車中泊。そして3日目にここ庄川を訪れるつもりだった。(写真/天端は歩いて渡れるようになっている)
小牧ダム天端からダムサイトを望む。その先には木造建築の湯谷温泉(写真中)が見えるが、この時私は、単に温泉に立ち寄るか、寄らないかだけを思案していて、あの場所からダム堤体を見上げられることを完全に失念していた。庄川合口ダムの見学に思わぬ時間を取られ心身ともに疲れたことも影響しているのかもしれない。そう、ダム見学は集中度が高いから意外とくたびれるのだ。
右岸に渡り、上流側の木立から望むと堤体に17の文字が刻まれている(写真)。小牧ダムには17門ものラジアルゲートが設置されているが、その番号を示す数字のデザインは、まるでベーブルース時代のMLBの背番号に映る。
小牧ダムは昭和5年(1930)竣工の歴史あるダム。当時、提高は東洋一を誇ったとされ、導流部にも大きな損傷がみられる(写真左下)など興味が尽きない。
ふと意識をダムから外すと、何の実なのかわからないが、実りの秋を迎えている。ダムを訪れると、ついその観察に夢中になり過ぎて、こうした植物の変化に気がつかないことが多々ある。繰り返すが、ダムの見学はくたびれるので、こうした植物には思いのほか、癒されるのだ。
成り行き任せのシルバーウイーク旅 Vol.3に続く






