犬のチョウちゃん、いなくなった! | ぽたらか

ぽたらか

ぽたらかは20年の歴史を閉じます

イメージ 1
私がいわきの山奥に来ている時に限って何かがある。朝も早くからぽたらかから電話があった。
「チョウちゃんが散歩中に首輪をはずして、いなくなった。どうしましょう。」
「どうしましょうったって、私がどうすることもできないよ。疲れたら帰ってくるよ。たぶん、ほかの犬に吠えられてパニックになってるんじゃないの。前もさっさと帰ってきたじゃん。」
で、ぽたらかのじいちゃんから、スタッフから、2階の外人さんたちから、みんなで手分けをして探していたらしい。

1時間たって、電話をかけてみたらぽたらかにはだれもいない。スタッフの携帯にかけたら「いまみんなでさがしているところです。どうしよう、車で連れ去らわれていたら…。」と、おろおろ。「で、ついでなんですけれど。Tさんが夕べからいなくなっていて、四ツ木交番で保護されていて迎えに行きました。なんでも橋の下で心臓発作が出てうずくまっているところを通行人から通報があったらしいです。」……人間はついでかよ。

私も心の中ではチョウちゃん>息子>ぽたらかの連中だと、つくづく感じた。なにしろ、福島のセンターへもらいにいって連れてきてからというもの、私たちを命の恩人だと思って恩義を感じているらしいから、かわいい。

『私はここで役に立つためにはなにをすればよいのかしら。」』と自分なりに考えて、お客さんがくれば、お愛想する。ネズミをつかまえる。じいちゃんがベッドから落ちると夜勤を起こしにくる。触りたいけれど手が届かないじいちゃんの元へ頭を持っていく。チョウちゃんの爪の垢を薬局で売りたいくらい。本当に飲ませてやりたい人間の多いことか。

もう、チョウちゃんが帰ってこなかったら、何もかも捨てて日本を脱出しようと決心したところだった。
「チョウちゃんが帰ってきました。」安心して気が抜けた。ぽたらかのみんなも、らしい。もはや、チョウちゃんはペットではない。ぽたらかで一番有能なスタッフであり、仲間だ。

ちなみにチョウちゃんのチョウの名前の由来は、被災して野山を駆け巡り子供を産んで育て、虫を捕って食べて生き抜いた頃の癖が抜けず、今だにおやつ感覚で虫を食う。ことにチョウちゃんの中ではポテトチップスみたいなものか、大好物が蝶々なのである。