路上死、孤独死を防ぎたい! | ぽたらか

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ぽたらかは20年の歴史を閉じます

路上で倒れている人を見かけたら、近づいていくといびきが聞こえる。『ああ、酔いつぶれているのか。』と得心してそのままにしていると、これが冬であれば朝には凍死していることだってある。冬でなくても食べるものを食べず、酒ばかり飲んでいると、慢性的な栄養失調になり、夜露を浴びているうちにそのまま息絶えることも珍しくない。

そういう人を行旅死亡人といい、戦後すぐに施行された行旅死亡人法により、処理される。警察が検案し、死亡が確認された自治体が引き取り、火葬して身寄りを捜して引き取りを待つ。無ければ無縁共同墓に納める。その費用が地域差はあるが、13万から19万円が助素事業をおこなっている業者に委託して支払われる。

またここで助葬事業だなんて、難しい言葉がでてきた。前の行旅死亡人だなんて、どこの言葉?と思うくらいなのに。行旅死亡人とは身元不明の遺体のこと、行き倒れって古い言葉もあった。身元が分かっても引き取り手のない死者のこと。親族に死に別れ、家族をもたない、あるいはあっても音信不通の場合は行旅死亡人でなくても、助葬事業の対象となる。助葬事業とはそういうこと。

ぽたらかで見送ったのは3人目。最初の吉田さんは真面目なタクシーの運転手、家族が全員ある新興宗教に入信して、集団生活を始めるようになって、ついて行けない吉田さんは仕事も辞め、失意のまま、段ボール生活。ぽたらかに来て癌が発見され、娘の所へ帰ると一旦は大阪へいったはずなのに、新宿で野宿している姿を仲間が見つけ、ぽたらかでターミナルを迎えることを決意。