ナツノコエの "エッセイ?" -2ページ目

ナツノコエの "エッセイ?"

日常があって、紡がれていく言葉と音が好きです。

うちのおじいちゃんが死んだ。



かなり近い存在の身内の死、
小学生以来の出来事だった。


知らせを聞いた時は
まだ実感がわかないのか…
いつしか覚悟できていたのか…
あんまり悲しい気持ちにはならず、

ああ、その時が来てしまったのか

と少し冷静な自分がいた








正直、お葬式の日に
どれほどの悲しみを
実感してしまうんだろう
と少し怖くて
ハンカチを握りしめていったけど

結局、1度も使うことはなかったのだった。





親族だけで行われた小さなお葬式。

とっても和やかな雰囲気で
1日が過ぎていった






棺に入っているタバコやお酒。

「これじゃ、じいさんには足りんかねー」
なんて笑いながら
亡くなってしまったじいちゃんの
頭を撫でる家族たち


「最後の最後まで
好きなもの嗜んで死んだんだから
幸せだったと思うよー」なんて
おばあちゃんもあっけらかんとしていて
少し安心した。





本当の本当の寂しさは
きっと
この後じわじわと感じていくんだと思う









帰り道、
おばあちゃんの言っていた
「最後まで好きなものを嗜んで死んだ」 
という言葉が頭をぐるぐる回っていた





おじいちゃんのそんな姿に
おばあちゃんは今、
救われてるようだったから







"最後の最後まで好きなことをする"




それは、自分にとっても
自分のそばにいてくれる人にとっても
ものすごく前向きなことなのかもしれない




そして、これが
おじいちゃんからの
最後のメッセージだったんだと感じたよ。







もっと、思い切り
好きなことに打ち込むね!!



ありがとう!


おじいちゃんのセーターもろてきた!