こんにちは！

夢みる給食研究室のあけみんです。

この記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。

この記事は、韓国でのオーガニック給食の成功事例をもとに、日本でも実現可能なヒントを提供しています。
特にイ・ビンパさんの取り組みは、地域社会と連携し、持続可能なオーガニック給食を実現するための具体的なステップを示しています。

オーガニック給食は、子供たちの健康を守り、アレルギーのリスクを低減するだけでなく、有機農業を支援し、地域経済を活性化させる効果があります。

韓国の成功事例を学ぶことで、日本でも同様の取り組みを始めるためのインスピレーションと実践的な知識を得ることができます。

今回、お話を伺ったのは、

韓国・オーガニック無償給食の制度化に市民活動家としてかかわった、イ・ビンパさんです。

イ・ビンパさんは、市民の立場から給食の無償化と品質向上に取り組んできた夢みる市民の一人です。

イ・ピンパさんの活動は、子どもたちの健康と教育に対する深い関心から始まりました。

すべての子どもたちが平等に質の高い食事を摂ることができる環境を整えることを目指して

大勢の方とつながって活動してきました。

活動のきっかけは、民間委託の劣悪な給食に対して声を上げた保護者たちの運動でした。

2005年と2007年に学校給食で発生した食中毒事件により、多くの子供たちが体調不良を訴え、

保護者たちの不安が一気に高まりました。

各学校ごとに保護者のグループが結成され、情報交換が行われるようになっていきました。

動きは次第に大規模になり、地域全体で市民団体が結成されたのです。

その一人であった、イ・ビンパさんは、同じ問題を抱える保護者たちとつながるために、

2002年に全国ネットワークを組織し、翌03年には国産農産品の保護を求めていた農民運動とも合流。

給食の安全性向上や地元産食材の使用を推進するために、政府や教育委員会に対して政策提言を行いました。

こうした活動が、メディアを通して広く社会に発信されたことで、より多くの支持を得ることができたそうです。

その後も、給食に係る、法改正や条例制定を求めて活動を続けてきたそうです。

このように、地域社会の様々なステークホルダーと連携し、

オーガニック給食の重要性を広めるためのワークショップや説明会を開催するなどして、

市民の理解と協力を得ることに成功しました。

（写真は、イ・ビンパさん「希望の給食ー食と農がつむぐ自治と民主主義」より）

イ・ビンパさんは、ソウル市ソンボク（城北）区と京畿道ファソン（華城）市で、

給食運営に関わる中間支援組織のセンター長も歴任された方です。

「子どもたちがお金がなくても飢えない世界、

当たり前に環境にやさしい農産物を食べられる世界を」と熱い思いを語ってくださいました。

この取り組みは、地域の有機農家に対して、安定した供給チェーンを構築しました。

これは、学校給食に必要な有機農産物を安定的に提供するための重要なステップです。

さらに、地元で生産された農産物を優先的に使用することで、地域経済の活性化にも貢献します。

韓国の成功事例から学べることは、

地域社会と連携し、持続可能な供給チェーンを構築することの重要性です。

イ・ビンパさんの取り組みは、日本でも同様のオーガニック給食を実現するための具体的な手本となります。

地域の力を結集し、子どもたちの健康を守りながら、地域経済を活性化させるオーガニック給食の導入を目指しましょう。

韓国オーガニック給食見聞記その１・夢みる市民パワーが政治を動かしオーガニック無償給食を実現した！